テスラは、中国における中核的な電気自動車生産拠点であるギガファクトリー上海の大規模な拡張を準備しており、これにより、かねてから噂されている格安コンパクトハッチバックの投入が可能になりそうだと現地メディアが報じています。
同社はまた、メガパックと呼ばれる大型定置用バッテリーを来年から中国の顧客に供給する準備も整えており、現地販売の責任者探しにも着手しているということです。メガパックが中国で利用可能になれば、テスラの中国エネルギーバッテリー市場への参入ペースが加速することになります。
これが重要な理由
このニュースは、テスラのイーロン・マスクCEOが11月15日にサンフランシスコで開催されたアジア太平洋経済協力サミットの傍らで、他の米国企業幹部とともに中国の習近平国家主席と夕食を共にした後に発表されました。
テスラは翌日、中国のいわばX(旧ツイッター)のようなプラットフォーム「ウェイボー」で発表した声明の中で、グリーンエネルギー車、エネルギー貯蔵、人工知能などの分野で中国との共同開発を楽しみにしていると述べ、習近平が中国でのテスラの事業を支援していることを挙げました。
- この動きは、EV大手のテスラが中国国内勢との競争激化により販売台数が伸び悩む中、現地での生産能力をほぼ倍増させ、収益源を多様化させることにつながると期待されています。
- 詳細 テスラの「モデル2」または「モデルQ」と呼ばれる、15万人民元(2万1800ドル)という低価格の次期自動車の生産を促進する可能性があると、この件に詳しい関係者が水曜日に中国の地元紙に語りました。
ブルームバーグが1月12日に報じたところによると、イーロン・マスク氏のロケット会社であるスペースXの衛星インターネット部門であるスターリンクに関連するデータ・セキュリティ問題に対する中国政府の懸念が明らかになったため、この事業拡大、ギガ上海の拡大は今年初めに凍結されていました。
- この計画の詳細はまだ明らかになっていませんが、もしこの計画が進めば、テスラは中国でのEV生産能力をほぼ倍増させ、年間200万台まで引き上げることができる見込みです。アナリストは、低価格の次世代テスラ車の量産は2025年以降になると予想しています。
- 一方、テスラは4月、上海に新たな施設を建設する計画を発表。大規模な定置用バッテリー・システム1万台分、つまり40ギガワット時(GWh)分のメガパックを製造可能で、2024年第2四半期に稼動予定。
- 情報筋がLatePostに語ったところによると、中国で製造されたメガパックバッテリーは国内外に納入される予定。
背景
中国乗用車協会(CPCA)がまとめた数字によると、テスラが今年1~10月に販売したギガ上海製EVは77万1171台で前年比39%増、うち海外輸出は30万8816台となっており、年間成長率は昨年の50.3%から低下しています。
- テスラは1月、2022年に6.5GWhのエネルギー貯蔵を導入すると発表。テスラが発表した「マスタープラン3」の試算によると、世界全体で100%のクリーンエネルギー移行を達成するためには、メガパックのような電気化学式蓄電池システムの総容量が世界で年間2,310GWh必要とのこと。
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