テスラの次なる大成功の予感がする、ヒト型ロボット「オプティマス Gen2」

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Credit:Tesla
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先日、テスラのヒト型ロボットのオプティマスについて、それが同社の「救世主」なのか、それとも誇大評価されすぎているのかという疑問を投げかけました(あるいは、本当に同社の株価/評価の救世主なのかもしれませんが)。

年平均50%成長のために

救世主という言葉はあまり適切ではありませんが、要はテスラの年平均50%成長率(CAGR)目標と現実のEV需要との間にミスマッチが生じているということです。その問題を回避する一つの方法は、テスラの販売台数を大幅に押し上げる低価格モデルかもしれませんが、そのアプローチにはリスクがあります(高コストで利益率の高いモデルの大幅なカニバリゼーション等)。

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年平均成長率50%に戻す1つの方法はロボタクシーですが、それがすぐに実現できるとは思えません。サイバートラックは、テスラの最も人気のあるモデルになると考えている多くの人にとって、一つの夢のソリューションですが、私はそうはならないと思っています。そこでテスラ・オプティマス(テスラボット)の登場です。これは、テスラが求めているビジネスの成長を実現する可能性を秘めたイノベーションだと私は考えています。その一方で、テスラのオプティマスが特別なものなのかどうかは、私にはあまり明らかではありませんでした。でも、今回確信が持てました。

先日の私の記事に対して、ある読者が以下の動画をコメントに投下してくれました。

私はオプティマスを評価する専門知識も、オプティマスについてのこのビデオを真摯に評価するバックグラウンドも持ち合わせていませんが、これまで私たちは重要な技術的な事柄の本質に迫り、技術や市場がどこに向かっているのかを理解し、それらの技術的な事柄を簡単な言葉で伝えるということを、常に相当うまくやっていると思います。上のビデオは、高度に技術的な事柄を見事に伝えていますが、それでもかなり技術的です(そして長い)。しかし、オプティマスは本当に破壊的な存在になるというのが今後の予想です。

重要なポイント

上に紹介したビデオ全体は一見の価値がありますが、私がそこから得た重要なポイントは以下の通りです。

  • ボストン・ダイナミクスのロボットは、時代遅れのコーディングとソフトウェア構造に依存しているため、すでに埃をかぶっています。これらの旧式のロボットは、オプティマスの様な最新のニューラルネットに依存するコンピューター/ロボットと同じように学習することはできません。
  • テスラやFigure AIのような新興企業のロボットは、そうした時代遅れのロボットを急速に追い越し、動きや流動性、こなせるタスクの幅広さ、そして全体的な使いやすさにおいて、すでに人間にはるかに近いヒト型ロボットとなっています。そして、その進化はまだ始まったばかりなのです。
  • 大規模な言語モデルにより、これらの高度なロボットの訓練や改良がはるかに容易になっています。
  • 電気モーター、バッテリー、その他のハードウェアのコストと性能の向上は、超ニッチな用途にとどまらず、ヒト型ロボットをより実用的なものにする鍵です。使える実用的なヒューマノイドは、10年前、あるいは5年前でも実現可能なものではありませんでした。これらの分野での継続的な経験曲線は、このようなロボットを実用化するためにますます役立っています。
  • このような次世代型ロボットの商業的に有用な最初の活用場所は、工場になるでしょう。
  • テスラの製造ニーズと専門知識、大量のロボットを迅速に訓練する能力、高度なハードウェアとソフトウェアの統合の経験をもってすれば、このようなロボットのテストと最終的な活用の規模を拡大するという点で、テスラに対抗できる企業は他にありません。
  • テスラはすでに一部の生産ラインでロボットのトレーニングを行っていると思われ、1年程度で商業目的(コスト削減)のためにロボットを使い始めることができるでしょう。
  • テスラはその後、オプティマス(テスラボット)を他の製造業に販売し、他社が手を出せないような規模にすることができるのです。

要するに、テスラはこの新市場をリードするためのあらゆるものをすでに手にしており、この新市場は1年程度で本格的に芽を出し始める可能性があるということです。私は、このビデオでの徹底的な論証に基づき、納得しました。ぜひ一度見てみてください。特に私の専門外なのですが、ビデオは非常に説得力があります。

オプティマスは実際にどれくらいの人件費を削減し、テスラのコスト削減につながるのでしょうか?その見積もりは持っていませんが、製造分野で破壊的な効果を発揮し、テスラに製造上の優位性をもたらし、最終的には真新しい市場で大きなリードとパイの大部分を占めるに十分だと考えられます。

この記事はこの投稿を引用・翻訳・一部補足・編集して作成しています。

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