ジェフリーズのアナリスト、フィリップ・フショワ氏は、2024年はテスラにとって「すでに成長が失われた年」だと指摘しています。
サイバートラックはやめるべき
テスラのサイバートラックは、間違いなく最近の自動車の歴史の中で最も誇大宣伝された車の一つですが、イーロン・マスク氏率いるテスラ社にとっては、少なくとも短期的にはあまり良いことはなく、キャンセルすることは同社の株式にとって非常に良い効果をもたらすことでしょう。
ジェフリーズのアナリスト、フィリップ・フショワ氏は、テスラ株の目標株価を210ドルに引き下げた後、業績とフリーキャッシュフローの見通しを引き下げたことを理由にそう述べました。
サイバートラックがようやく初めて納車されるまであと1週間ほどしかないことを考えると、この大胆な発言はネット上ではあまり好意的な受け止め方はありません。
ジェフリーズ: 「テスラがサイバートラックをキャンセルすることは、おそらく株式にとってプラスになるでしょう。2024年はすでにテスラの成長が失われた年であり、テスラがシンプルさ、スケール、スピードで築き上げた事業に再び集中すべきなのです。」
他社に後れを取る
しかし、テスラ初の電気ピックアップをキャンセルすべきという発言は、控えめに言っても大げさですが、この金融アナリストの他の発言はそれほど突飛ではありません。というのもフショア氏は、以下のようにレポートで述べています。
「テスラは、欧州の既存大手自動車メーカーが来年25,000ユーロのEVを発売し、中国の自動車メーカーが製品サイクルの短縮という新たな手段を打ち出す中、同業他社の遅れを生かすことができず、あと12~18ヶ月は低速車線から抜け出せないと考えられます。」
これは、先月行われた2023年第3四半期決算説明会でマスクCEOが語ったことと重なります。
「サイバートラックへの期待は抑えたい。サイバートラックは素晴らしい製品ですが、キャッシュフローに大きく貢献するまでには1年から1年半かかるでしょう。何か違う方法があればいいのですが……あくまで私の推測ですが…」
フショワ氏は、サイバートラックの生産拡大に多大なリソースを費やす代わりに、「大量生産できる廉価版グローバルセグメントとモデルY用の4680バッテリーセルの供給」に集中すべきだと付け加えました。
待ちに待った11月30日の納車イベントが間近に迫り、サイバートラックは発表から4年を経てようやく現実のものとなりつつあります。しかし、少なくとも今のところは、実際の顧客のためではないようです。メキシコの新聞が報じたように、テスラは今月末の納車イベントでサイバートラックをわずか10台しか納車しない可能性があり、2017年にモデル3が30人の従業員に初めて納車されたように、おそらくそのすべてがテスラ従業員の手に渡ることになると考えられています。
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