テスラのダイナミックな価格戦略、米国での値下げの数時間後に欧州で値上げ

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テスラは、米国でモデル3とモデルYの値下げが実施された数時間後に、欧州で一部の車種を値上げしました。

スウェーデンとノルウェーで値上げ

テスラは昨夜、米国でモデル3およびモデルYの価格を2,250ドルも引き下げました。テスラが今週初めに再び販売を開始し始めたモデルY後輪駆動車RWDを除いてです。

そしてさらにその数時間後、テスラは欧州のいくつかの市場でも価格を値上げの方向に調整しました。電気自動車の販売が非常に好調で、その中でも最も都市機構ている車種となっているスウェーデンとノルウェーでモデルYが値上げされたのです。

スウェーデンの値上げは15,000スウェーデンクローネ(約1,364ドル)で、その結果モデルY RWDは現在、574,170スウェーデンクローネ(52,210ドル)からという価格になっています。

さらに、ノルウェーのモデルYは20,000~24,000ノルウェークローネ(1,822~2,186ドル)の値上げとなりました。

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価格安定の矢先

テスラは2023年のこれまで、様々な車両価格を大幅にかつ小刻みに変更しており、価格調整はテスラのビジネスの大きな部分を占めています。ほとんどの価格調整は2023年前半に行われ、最も大幅な変更は年明け直後に実施され、テスラは一部の車両を13,000ドルも値下げしました。

とはいえ、今年後半にかけては車両価格の変動は鈍化しており、アナリストはテスラが今年いっぱいは同じ水準を維持すると確信していたほどです。

昨日の早朝、ウェドブッシュ証券のダン・アイブズ氏のツイートには以下のように書かれています。

「価格引き下げがほぼ過ぎ去り、今後の価格の安定をもたらす中、テスラは現在、中国での新型モデル3ハイランドを前面に押し出し、サイバートラックの生産が開始されることで、世界的に同社の次の成長段階に入ると考えています。」

これらの値下げは、第3四半期の納車台数が予想を下回ったことを相殺するためかもしれませんが、米国におけるテスラの需要は引き続き堅調です。

上のXのグラフを見て分かるように、テスラは米国EV市場全体のシェアで依然として非常に大きなリードを保っており、先日の第3四半期の納車台数目標未達成の後、年間180万台の納車という高い目標が改めて示されたことで、状況は必ずしもテスラにとって悪いものではなさそうです。

サイバートラックと新型モデル3ハイランドは、計画通りにいけば年内に納車を開始し、テスラの車種ラインナップにいくつかの新しいデザインを提供します。これらの車はテスラが180万台の目標を達成するのに役立つはずです。

この記事はこの投稿を引用・翻訳・一部補足・編集して作成しています。

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