テスラがなんとこのタイミングで中国に引き続き日本国内でもモデル3、モデルY大幅値下げ!

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Credit:Tesla
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世界的なインフレの進行や燃料費の高騰、サプライチェーンの混乱、半導体不足など自動車メーカーを取り巻く環境は日々悪化している状況の中、テスラは中国での大幅値引きに引き続き、なんと(それほど電気自動車市場として大きくない)日本国内でもモデル3及びモデルYの全モデルについて大幅な値下げに踏み切りました。

Credit:Tesla

1月2日に2022年第4四半期及び年間累計での製造、納車台数を発表したのは既報の通りで、当初目標としていた年率50%での成長には届かず年間累計で約131万台、年利t成長で約40%成長にとどまり、ウォールストリートのアナリストコンセンサスにも及ばず株価が大幅に下がるという状況を招いていたところです。また、2022年内の納車をギリギリまで促進するために、中国国内での追加値下げや追加キャンペーン、更には米国における在庫車の大幅値下げなど色々な手を使ってテコ入れを実施していました。

確かに、2022年第4四半期でも製造台数(439,701台)に対して納車台数(405,278台)が少ない事や、これまで「作れば売れる」というテスラの常識が通用しない受注残台数(バックログ)の世界的な大幅減少など、そもそもテスラ車への購買ニーズが減退しているのでは?という疑問が湧いてくるような状況でした。

一方で、自動車メーカー、特にEVメーカー各社は半導体不足や直近のリチウムの高騰などを反映して続々と値上げに踏み切る状況の中で、テスラは需要減退や特に中国国内での競合他社への対抗措置から、まず中国で値下げを実施し、同じギガ上海製のモデル3及びモデルYを販売している日本国内でも大幅値下げに踏み切りました。

日本国内における値下げの状況は以下の通りです。

  • モデル3 RWD ¥5,964,000 → ¥5,369,000(-595,000)
  • モデル3 ロングレンジ ¥7,091,000 → ¥6,389,000(-702,000)
  • モデル3 パフォーマンス ¥7,939,000 → ¥7,149,000(-790,000)
  • モデルY RWD ¥6,438,000 → ¥5,799,000(-639,000)
  • モデルY パフォーマンス ¥8,333,000 → ¥7,509,000(-824,000)

このタイミングで、値下げできるというのは、以前、イーロン・マスクCEOが示唆していたようにテスラは収支構造が非常に良く、他社が追随できない生産効率で値下げの余裕があるということでしょう。今回の値下げは2021年2月に製造拠点を米国フリーモント工場から中国ギガ上海工場へ移して大幅値下げを実施して初めてのこととなります。

この間、モデル3に至っては小刻みに14度もの値上げを実施してきました。その時のテスラ車最安値はスタンダードレンジ・プラス(当時:現在のRWDグレード)で、511万円から429万円という価格です。そこから考えると、今回の536万9千円という価格は、当時の値下げ前よりまだ高い水準なので(一部バッテリー容量など仕様がグレードアップしているとはいえ)今後もまだ値下げの余地があるかもしれません。

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