テスラは来週10月2日月曜日(AM8:30米国東部時間=日本時間10月2日PM10:30)、2023年第3四半期の納車台数を発表する予定ですが、これまで稀に見る伸びの少ない(場合によっては減少の)四半期となりそうな大コケの状況が予想されています。
工場アップグレードの影響
ここ数年、テスラは四半期ごとの納車台数記録をほぼ毎回更新することで、毎四半期の発表に大きな期待を持たせてきました。
前回の2023年第2四半期決算説明会では、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が2023年第3四半期は少し様子が異なるかもしれないと警告しました。マスクCEOは、設備アップグレードのための工場操業停止により、生産台数が減少する可能性が高いと述べていました。
生産台数が減少すると、納車台数もしばしば減少します。前四半期、テスラは479,700台を生産し、466,140台を納車しました。来週の10月2日には納車実績が発表される見込みで、多くのアナリストが予想を固めていますが、その内容はかなりバラバラです。
予想納車台数に大きな違い
以下はウォール街のアナリストと独立系テスラ研究者の予想納車台数の例です。
- ベアード:493,200台
- ドイツ銀行:440,000台
- RBCキャピタル・マーケッツ:462,000台
- トロイ・テスライク氏:442,000台
今のところウォール街全体のコンセンサスは46万2,000台と非常に楽観的で、前四半期からわずかな減少にとどまっています。
想像するにウォール街は、テスラ株が納車台数の発表で暴落するように仕向けているとさえ思われます。
テスラで最も生産性の高いギガ上海工場が設備アップグレーのため操業停止し、ギガファクトリー・テキサスも同様で、この第3四半期中はほとんど生産していないように見えました。これまでギガファクトリー・テキサスはテスラの納車台数に大きく貢献する工場ではありませんでしたが、それでも影響は一部あるでしょう。
テスラのIRの取りまとめ台数
また、テスラは自社でそれぞれのアナリスト予想の平均納車台数を出しています。テスラ株投資家で有名なゲイリー・ブラック氏によると、テスラがまとめたアナリスト平均は455,000台の納車台数ということです。
テスラのIRでまとめられた2023年第3四半期のコンセンサス平均は 455,000 件の納車台数です。これに加えて、ブルームバーグの第3四半期コンセンサスは 457,000 件でした。私の第3四半期の推定値は 445,000台です。私たちは、モデル3ハイランドへの移行(おそらく15,000~20,000台のマイナス影響)と工場アップグレードのためのダウンタイム(おそらく最大10,000のマイナス影響)を考慮すると、投資家の予想、445,000~455,000になることが想定されます。
ただし、モデル3ハイランド発売による影響が15,000〜20,000台、各工場のアップグレードによる停止の影響が10,000台があるので、恐らく前四半期に比較して2万台減、あるいは3万台減に近い大コケの納車台数になる可能性もあります。
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