日本国内でもテスト中、テスラCEOイーロン・マスク自らが語った完全自動運転FSD v12の実力

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テスラのAI搭載完全自動運転ソフトウェアFSDv12は、人間の脳のように、ニューラルネットとカメラを使って動作する、とマスク氏は指摘しています。

イーロン・マスクCEO自ら生中継

テスラの完全自動運転ソフトウェア(FSD)のバージョン12アップデートは、「半」自動運転の新時代を告げるかもしれません。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は数日前、FSD V12を搭載したモデルSをテストする様子をX(旧ツイッター)で生中継しました。マスクCEOの口から何が語られたかというと、人工知能を活用したテスラのオートパイロットの開発がどの程度進んでいるかということでした。

ライブ・ストリーム映像はピクセル化され、マスク氏はモデルSのヨーク・ステアリングの後ろに座り、オートパイロット・ソフトウェア・チームの責任者であるアショク・エルスワミ氏を伴って、携帯電話を手に録画された映像でした。ラッシュアワーの晴れた日、モデルSはパロアルトの並木道を運転し、テスラのエンジニアリング本社周辺を走りました。

テスラのFSD V12は、ニューラルネット(脳)とカメラ(目)を使って人間の脳のように働く、とマスク氏は語っています。スピードバンプの対応のために速度を落としたり、自転車に道を譲ったり、一時停止の標識で止まったりするよう、車両に指示するコードの行はありません。その代わり、このシステムはすでに世界中の道路を走っている何百万台ものテスラの送ってきたビデオ映像を使って訓練され、人間のドライバーを模倣しているのです。

日本でも試験走行中

「システムの目は8台のカメラで、毎秒36フレームの周波数レートです。モジュールは理論的には50fpsで動作しますが、カメラ性能によって制限されます」、とマスク氏は語っています。さらに、ニュージーランド、タイ、ノルウェー、日本など、世界各地でテスト走行が行われていることにも言及し、マスク氏は以下のようにも付け加えました。

「これを成功させるには、間違いなく多くのトレーニングデータが必要です。数百万ドルのトレーニング用ハードウェアが必要です。そしてニューラルネットのトレーニング用ハードウェアを動かす必要があります。簡単ではありません。驚異的なのは、コードが一行もないことなのです。」

あるラウンドアバウト(ロータリー)では、モデルSは接近する2台の車が通過するのを待ち、ラウンドアバウトから車がなくなると走行を再開しました。また、車線を守り、歩行者や自転車を認識し、能動的に判断しているように見えました。マスク氏はまた、V12がV11といかに異なるかについて以下のように説明しました。

「バージョン11の明示的なコントロールスタックには何があるかというと、ラウンドアバウトがあるというコード行はありません。バージョン11には30万行以上のC++のコードがありますが、バージョン12には基本的にありません。」

「理解する能力」がある

すべてが完璧だったわけではありません。ある交差点では、モデルSは一時停止の標識で完全に停止する代わりに減速し、ペイントされた停止標識の上を走行して続行しました。エルスワミ氏は、テスラが分析したデータを引用して、実際に一時停止標識で停止する人間はわずか0.5パーセントである、と述べました。

テスラは、マスク氏の言うように、規制当局の強い要望により、システムが一時停止の標識に従うように人為的に訓練したのです。彼はまた、データの質は非常に重要であり、大量の平凡なデータでは運転は改善されない、と述べました。

ある時、マスク氏が介入する前に、システムは交通停止で混乱したように見え、赤信号なのに突っ切りそうになったことから、FSD V12が安全に公開されるにはまだ訓練が必要であることがわかります。マスク氏はまた、システムには「理解する能力」があり、「標識を読まなくても理解できる」とも主張しています。

この記事はこの投稿を引用・翻訳・一部補足・編集して作成しています。

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