米国運輸保安局(NHTSA)は、テスラの運転支援システム「オートパイロット」が路上で緊急車両と衝突した原因について、調査およびその後の工学的分析を開始した後、調査を終了し、その結果を詳述する予定とのことです。米国運輸保安庁のアン・カールソン長官はロイター通信に対し、調査の「決着」は近いうちにつき、結果は「比較的近いうちに」発表される、と述べました。
カールソン氏は、オートパイロットのようなADAS機能では、その作動中に運転者が注意力を保つようドライバーに呼びかけました。
「ドライバーが注意を払うことは本当に重要です。また、ドライバー・モニタリング・システムの側で、人間がテクノロジーを過信していることを考慮することも本当に重要です。」
調査の経緯
2021年8月、米国運輸保安庁欠陥調査局(ODI)は、テスラが有する米国自動車技術者協会レベル2ADASシステム(一般的にはオートパイロットとして知られている)の予備調査を開始すると発表しました。当時、この調査は2014年から2021年のテスラモデルS、X、3およびモデルYを調査する予定とのことでした。
2022年6月、同機関は予備評価を調査またはエンジニアリング分析に正式に格上げしました。これは、83万台の車両のオートパイロット機能を分析することで、衝突事故を評価することを目的としていました。
予備評価では、「調査開始のきっかけとなった第一応答シーンに限定されない」パターンを含む191件の衝突事故を対象としました。このうち85件の事故は除外され、残り106件のうち43件から詳細な車のログデータが提供されました。更にそのうちの37件は、衝突事故が発生する直前の数秒間、運転手がハンドルに手をかけていたことを示すものでした。
NTHSAの説明
NTHSAは以下のように表明しています。
「事故発生から5分以内に警報が提示されたドライバーは、ドライバーの監視下では2人だけでした。このことは、ドライバーは設計通りにドライバーの監視義務を遵守している可能性を示唆しています。」
エンジニアリング・アナリシスへのアップグレードにより、米国運輸保安庁は、車両評価を実施し、オートパイロットやその他のテスラのシステムと、それらがどのように「ドライバーの監視の有効性を損なうことにより、人的要因や行動安全のリスクを悪化させる可能性があるか」を調査することを認められました。
7月上旬、米国運輸保安庁は車両に関する最新情報を求め、カメラとレーダーの代わりにカメラのみに依存するテスラの「ビジョン・オンリー」アプローチを搭載した車両の情報も併せて求めています。
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