中国乗用車協会(CPCA)はこのほど月次報告書を発表し、電気自動車メーカーのテスラが月間で9万3680台を販売したことを明らかにしました。テスラの業績は、サプライチェーンの混乱や電気自動車に対する消費者需要の低迷をめぐる懸念が徐々に解消されつつあることを示唆しています。
テスラだけが好調なわけではない
市場の好況はテスラだけのものではありません。6月のディーラー向け自動車販売台数は前年比5.9%減と予測されていますが、CPCAは今年の新エネルギー車販売台数を30%増と予測しています。その一因は、勢いに乗っているのはテスラだけではなくライバルとなる中国EVメーカーも同様の状況という事です。
年始から始まったテスラの積極的な値下げに応えた中国EV競合各社は、4月に開催された上海モーターショーまでの激動の時期を経て、好業績を上げました。BYDやLiオートなどの中国新興EVメーカーは、6月の販売台数が回復し、6月の月間販売台数の新記録を樹立したメーカーもあります。
中国国内景気が回復傾向
ドイツ銀行のアナリスト、エディソン・ユー氏は最近のレポートで、中国の6月のEV販売台数は予想を上回り、消費者行動が正常化する可能性を示していると述べました。ユー氏は、先月の中国の電気自動車販売台数について以下のように指摘しています。
「需要が回復し、上方修正に驚かされました。これは消費者行動が正常化し、(値下げ競争により)低価格で購入したい買い手による需要が解放されたことを示唆している可能性が高いでしょう。」
CPCAは、6月にディーラーに出荷されたNEV(新エネルギー車:BEV、PHEV、FCV)は74万台に増加したと推定しています。この予想が実際に達成されれば、オートモーティブニュースのレポートで10日前に述べられた67万台という前回予想を上回ることになります。
中国での販売台数を刺激するため、テスラは春から初夏にかけて追加のインセンティブを導入し続けています。6月には、在庫車であるモデル3セダンの一部の購入者に8,000人民元(約16万円)のインセンティブを提供したり、また、一部の自動車ローンにも低金利の優遇措置を適用しています。
中国では、モデル3のベースバージョンは米ドル換算で約32,000ドル、モデルYは36,440ドル。これに対して米国では、7,500ドルの連邦税額控除などのインセンティブが適用される前の価格は、これらのモデルがそれぞれ40,240ドル、47,740ドルとなっています。
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