テスラ株は「著しく割高」、今後競合が増加しEVは過当競争の時代に

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ある証券アナリストによると、テスラ株の年初来の大幅上昇の局面は間もなく停止する可能性があるとのことです。

オートブログの記事によると、ROTHキャピタル・パートナーズのアナリスト、クレイグ・アーウィン氏は、イーロン・マスクCEO率いるテスラが現在の株価を長期的に維持する能力に極めて懐疑的だと述べ、テスラ株が今後の株価上昇を続けることはできないかもしれないと指摘しました。

EVは競争の時代に

アナリストのアーウィン氏はヤフー・ファイナンスの取材に対し、フォードやゼネラル・モーターズといった伝統的な自動車メーカーがEVの生産台数を増やしているため、投資家はテスラ株への興味を失い、EVメーカーにも新しい選択肢がたくさんあることに気づくかもしれないと指摘しています。

「私は長期的に弱気派(ベア)スタンスを維持しています。テスラは素晴らしい会社で、輸送手段の変革に大きな役割を果たしたのも事実ですが。」

テスラの株価は今年に入って109%も上昇しましたが、これはAIブームに後押しされた上昇と、イーロン・マスク最高経営責任者がリンダ・ヤカリーノ氏を自身の所有するツイッターの経営者に迎えて以来、彼の焦点がテスラの成長に戻ったという投資家の認識から、株価が大きく値上がりしています。

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競争の激化と自動運転の遅れ

しかし、クレイグ・アーウィン氏は、オースティンを拠点とするテスラ株に対して「ひどく過大評価」されており、今後テスラがこれまでと同様の成長を遂げるのはますます難しくなるだろうと述べています。

「フォードやゼネラルモーターズといった大企業をはじめとして、相当魅力的な電気自動車で参入してくる老舗がたくさんあり、効果的な競争をして、テスラがこれまで達成してきたような成長と利幅を今後見込むのは難しくなると思われます。」

アーウィン氏がテスラの株価を下げる可能性があると見ているもう一つの要因は、待望の自動運転技術が遅れ続けていることです。

「彼らが技術開発に邁進しているのは素晴らしいことです。ただ、他の企業は市場に何か新しいものを導入する際、より慎重になるのではないでしょうか。」

2023年第2四半期、テスラは四半期での納車台数の新記録を樹立し、466,140台を世界中に出荷し、2022年第1四半期の納車台数422,875台を上回りました。また、スーパーチャージャー・ネットワークや蓄電池事業、ソーラー事業からの収益も注目に値します。

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テスラ初の電動ピックアップトラックであるサイバートラックの納車イベントは第3四半期後半の予定
Credit:Tesla

さらに、テキサス・オースティンを拠点とする同社は、2つの新車(待望のサイバートラックと、「ハイランド」とも呼ばれるモデル3の新型)の発売を準備しており、今回のROTHキャピタル・パートナーズ社のアナリストの指摘が間違いである事を証明する可能性もありますが、何が起こるかは時間が経ってみないとわかりません。

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