LatePostが独占情報として伝えたところによると、テスラがメキシコのヌエボ・レオン州に建設するギガファクトリー・メキシコの最新計画では、2025年の第1四半期に生産準備が整うことになっており、テスラはそれぞれの部品サプライヤーと新しいスケジュールを合意しつつあるとのことです。
メキシコに間に合わなければ全て失う
テスラのサプライヤーに近い人物によると、テスラは以前、メキシコでの工場建設の難しさを過小評価していたとのことです。
多くの中国のテスラ関連サプライヤーからの情報を総合すると、彼らはテスラから明確な要請を受けました。その概要は、2025年までにメキシコでの現地生産体制の構築が完了しなければ、メキシコ新工場への受注が困難になるだけでなく、もともとテスラの米国工場に輸出していた受注を失う可能性があるとのことです。
テスラは、メキシコに工場を建設するために渡る予定の中国サプライヤーに対して追加の支援を行っておらず、メキシコに海外進出した中国企業に必ず受注を与えると約束したわけでもありません。しかし、あるサプライヤーによると、特定のパートナーの場合、メキシコにおけるテスラの調達価格は、中国での受注よりも18％～20％高いとのことです。このサプライヤーは、メキシコに工場を建設するには、メキシコ生産の同じ部品は、中国での生産よりも原価が約15％高いとすると、約3％の粗利率を向上させることができるとのことです。
年間200万台の生産規模
テスラのメキシコ工場の年間生産能力は200万台の計画で、設計上世界最大の自動車工場となる予定です。 メキシコのメディアReformaによると、この工場は100億ドルの投資となり、約7,000人の従業員を雇用し、25,000エーカー（約101平方キロメートル）の敷地になる予定です。
これは、すでにテスラのスペシャル・チェーンに参加している、あるいはこれから参入しようと考えている中国の自動車サプライヤーが見逃したくないチャンスです。テスラの新工場によって、中国の自動車チェーンでは、より多くの企業が海外からお金を稼ぐことを目指しています。
テスラのイーロン・マスクCEOは、消費者がテスラを買うのを妨げているのは、テスラの車が十分に安くないことだと頑なに信じており、テスラが成長する主な方法は、より競争力のある車をより低コストで効率的に作ることだと考えています。
ギガ上海がモデル
メキシコ工場の前、中国のギガ上海工場はテスラで最も効率的な工場であり、最も多く、最も安いテスラ車を生産していました。 ギガ上海工場の昨年の生産台数は71万台で、テスラの世界生産台数の54％を占めています。 テスラモデル3は、米国では266,900人民元（約531万円）、ドイツでは314,000人民元（約625万円）であるのに対し、中国ではわずか231,900人民元（約460万円）で購入できます。
マスクCEOはギガ上海工場の成功について、中国政府の援助、中国の勤勉で安価な人件費、現地化されたサプライチェーンのおかげであり、上海で製造されるモデル3の部品の95％は中国国内で製造されているとしています。
オートパイロット・チップなど一部のハイエンド・チップを除き、テスラはすべての部品を中国で購入することができます。 長江デルタ地域には、中国のパワーセル、モーター、バッテリー制御システム、自動車用電子機器の生産能力の50％以上が集中しており、自動車部品工場の大半は上海工場から300km圏内にあります。
寧徳タイムズ社製のバッテリーは、江蘇省溧陽市の生産ラインから車に搭載されるまで6時間弱かかり、蘇州にあるボッシュのブレーキシステム工場は上海工場から直線距離で150キロメートル以内です。 これにより、テスラは部品在庫を非常に少なくした状態で自動車を生産することができるのです。
このギガ上海で実現していることをおよそ2年後にギガメキシコでも実現し、そこでは廉価版のいわゆるてすら「モデル2」の年間200万台の生産を目指しているということです。
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