6月25日の日曜日にピーターセン自動車博物館で開催された第1回「電気自動車&カフェ」イベントで、注目の電動ピックアップトラックであるテスラ・サイバートラックが注目を集めたようです。テスラのチーフ・デザイナーであるフランツ・ホルツハウゼン氏が運転して登場したこの全電動ピックアップトラックは、その詳細な様子から既に生産販売が可能な状態だと推測されます。
チーフデザイナー自ら登場
ピーターセン自動車博物館での全電動ピックアップトラックの動画と写真は、日曜日に様々人によってソーシャルメディアで共有されました。現在最も待ち望まれている車のひとつであるサイバートラックが、参加者から最も注目を集めたのは当然のことでしたし、テスラのチーフ・デザイナーがこのサイバートラックを運転していたという事も話題をさらいました。
ピーターセン自動車博物館の発表でも述べられたように、フォン・ホルツハウゼン氏は第1回「電気自動車&カフェ」イベントの特別ゲストとして登場しました。そしてテスラのチーフ・デザイナーは、「ピーターセン初のEV限定クルーズイン」のホスト役も務めました。
サイバートラック数々のディテールが明らかに
テスラのコミュニティの面々が撮影した全電動ピックアップトラックの写真や動画は、ピーターセン自動車博物館に持ち込まれたサイバートラックが、本格生産間近である可能性を示唆しています。車両のフィット感と仕上げは際立って洗練されており、インテリアは完全に作り込まれているように見えました。このイベントに登場したサイバートラックは間近に細かいところまで確認できたようで、そのうち特徴的なディテールをいくつかご紹介します。
ベンチレーションシート
今回イベントに参加した多くのEVファンが、サイバートラックのシートには通気孔があるようだと言っていました。恐らく、サイバートラックにはベンチレーションシートが装備されると考えられますが、モデル3がプロジェクト・ハイランドのリフレッシュ版で間もなくこの機能を装備することを考えれば、それほど驚くことではありません。
HW4カメラと洗浄ノズル
サイバートラックには最新の自動運転コンピューターであるハードウェア4(HW4)が搭載されていることを示唆するように、カメラのレンズが赤く染まっているのが確認されました。また、フロントバンパーに設置されたカメラの上部にはノズルスロットがあり、おそらく汚れや泥が付着した際にセンサーを洗浄するための仕掛けと考えられます。
スムーズに動くトノカバー
興味深いことに、サイバートラックの荷台は、当初のものから変更されているようです。テールゲートの近くにあるスロットは、サイバートラックの荷台にコンセントがあることを示唆していますが、コンセント自体は今回の車両には装備されていませんでした。また、会場では電動トノカバーの動きも披露されました。リヴィアンの電動トノカバーの出来を見た後では、サイバートラックのトノカバーが実用上どれだけ持ちこたえられるかは未知数ですが、今回の映像を見る限り開閉動作は非常にスムーズなようです。
NACS充電ポートはリアフェンダー
また、2019年後半に登場したオリジナルのプロトタイプとは異なり、ピーターセン博物館に持ち込まれたサイバートラックは、リアフェンダーに充電ポートを備えていました。一方で、今回の車両は、オリジナルのサイバートラック・プロトタイプと同様に、クールなイースターエッグであるピックアップトラックのNACSポートの上に、従来のテスラのロゴの代わりにライトアップされたサイバートラックのロゴが付いた特別な充電ポートを備えているようです。
4輪操舵(4WS)
サイバートラックは、その長さがおよそ5.9mにも達する非常に大きな車体です。この大きな車体を街中で軽快に取り扱う事ができるよう、後輪操舵も含めた4輪操舵(4WS)の仕組みが導入される予定です。今回のイベントに登場した際、この4輪操舵の様子が見て取れる動画もツイッターにアップされています。その様子を見る限り非常に大きな車体がスムーズに駐車スペースを出ていく様子が映っています。
現時点では、サイバートラックの納車イベントの開催予定は今年の第3四半期末、つまり9月末頃の予定といわれています。今回のプロトタイプの様子を見る限り、全体に非常に洗練されまもなく市販できる水準になるレベルであることが見て取れます。ただ、第1四半期の決算発表会の時にも触れられているように、自動車の製造はサイバートラックに限らず時間を掛けて本格化するため、予約だけで180万台ともいわれるサイバートラックが、本格的に製造販売されるのは来年2024年にはいってからとなります。
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