テスラモデルYのタクシーが週末にノルウェーでクラッシュし、2021年にパリでクラッシュしたモデル3のタクシーと非常によく似た事故となりました。幸いにもこの事故では死傷者は出ませんでしたが、どちらのケースでも運転手は車が機械的に故障し、ブレーキが効かなかったと主張しています。
モデルYは事故調査のため警察に押収
この事件は2023年5月13日土曜日の早朝にノルウェーのベルゲン市で発生し、電動SUVが制御不能なほど加速して車道を離れ、カフェの屋外席エリアに突入してクラッシュしました。また、その後も事故を起こしたモデルYは止まらず歩道を進み、再び車道に出た後、コンクリート製のバリアに衝突してようやく停止しました。
ベルゲン新聞の報道によると、運転手は衝突後、自力で車から降りることができ、警察が現れると 「車に何か問題がある」と話したということです。運転手の容態について詳細は明らかにされていませんが、救急車で病院に運ばれ、その後、過失運転で起訴されました。またモデルYは事故調査のため、警察に押収されました。
機械的な故障ではない可能性が高い
ベルゲン警察が撮影した現場の写真を見ると、この事故が歩道が人で溢れる日中や夕方に起きていたら、結果は大きく変わっていたかもしれません。
早朝4時40分ごろの出来事にもかかわらず、実はこの事件は近くのビルの人がビデオに収めていたのです。この映像は、モデルYが衝突する前の最後の瞬間を捉えたもので、事故現場から数階上の高さからで撮影されています。多くの視聴者は、ブレーキライトがずっと作動しているように見えると推測していますが、これはブレーキライトよりもテールライトである可能性が高いと考えられます。
突然の意図しない加速が疑われる他のすべてのケースでは、ドライバーは機械的な故障を主張していますが、データは常に、ドライバーがブレーキペダルではなくアクセルペダルを誤って踏んでいたことを証明しています。米国運輸保安局(NHTSA)は、これまでのこの種の事故を調査した際には「アクセルペダルアセンブリ、モーターコントロールシステム、ブレーキシステムのいずれにも、引用した事故の原因となる欠陥の証拠はない」とし、「ペダル踏み間違いの可能性を高める設計要因の証拠はない」とも述べています。
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