マスク氏と対象的なテスラCFO最高財務責任者、ザッカリー・カークホーン氏の静かなるリーダーシップ

zachary-kirkhorns TESLA News
Credit:Wall street journal
スポンサーリンク

テスラファンの多くは、CEOのイーロン・マスク氏のユニークな経営スタイルについては知っていますが、彼のビジョンを実現し、会社を前進させてきたもう1人の幹部がいます。2019年以降、財務面から電気自動車の生産規模を拡大するミッションを持っているのは、テスラの最高財務責任者であるザッカリー・カークホーン氏という事です。

舞台裏に留まる謙虚な姿勢

カークホーン氏は2019年からテスラのCFOを務めており、ウォールストリート・ジャーナルが報じたように、彼がこの職に就いたときのテスラ株の時価評価額がおよそ500億ドルだったのが、現在は5000億ドルを超えるまでに成長したことに貢献しています。カークホーン氏と仕事をしたことのある他の人々は、マスク氏のビジョンを静かに実行しながら舞台裏に留まろうとする彼の謙虚な姿勢を指摘しています。イーロン・マスクCEOとの関係は、いずれも他の何十人もの幹部が苦労してきたことです。

テスラのバッテリー技術担当シニアディレクターだったカート・ケルティ氏は、「彼(ザッカリー・カークホーン氏)はイーロンの脚光を浴びることはない」と述べています。

スティーブ・ジョブズとティムクック

ウォールストリート・ジャーナルは、カークホーン氏とマスク氏の関係を、アップルのティム・クックCEOとスティーブ・ジョブズの関係になぞらえています。テスラの幹部は2人ともペンシルベニア大学の経済学部で学び、関連する学科が重なっているのです。

カークホーン氏はテスラの日常業務の多くを管理しており、一部ではマスク氏の後継者候補とまで言われています。また、経費のバランスをとり、生産コストを抑えるという重要な役割を担ってもいます。テスラがここ数年でサプライチェーンの効率を高めたのも、カークホーン氏の数ある手腕の一つです。

今年3月に初めて開催された投資家向けイベント「インベスター・デイ2023」でカークホーン氏は、このイベントの主役を務めました。ギガファクトリー・テキサスでのスピーチで、彼は自動車産業の熾烈さについて以下のように語りました。

「この業界、このビジネスでは、生き残るか死ぬかは、コスト管理の能力にかかっているのです。」

廉価版テスラでマーケットは一層拡大

テスラは現在、メキシコに建設予定の工場で次世代自動車の製造準備を進めていますが、これはイーロン・マスクCEOが再生可能エネルギーの普及を目指して、より手頃な価格のEVを追求する姿勢を貫いてきたことによります。テスラは現在、メキシコ工場で次世代EVの製造準備を進めています。この大衆車は、輸送分野がゼロ・テールパイプ・エミッション(排気ガスゼロ)に移行するのを支援するというテスラの全体目標を支えることになります。著しく安価なものになると予想されます。

カークホーン氏は、以下のように述べています。

「私たちが手頃な価格を実現することで、私たちの製品にアクセスできる顧客の数は劇的に増加します。」
tesla-model-2-production-launch-
廉価版テスラ、いわゆる「テスラモデル2」の想像CG
CREDIT: SUGARDESIGN_1

物事全般について正しいことを言う

カークホーン氏の専門性の一部は、複雑な問題を解き明かす能力と、困ったことを外交的に批評して洗練させるスキルにあると多くの人が言っています。テスラのエネルギー部門の元責任者であるRJジョンソン氏は、まさにこのスキル、つまりカークホーン氏が物事全般について正しいことを言うことが多かったことを指摘しています。

「大きなリスクや話したくない問題?彼はそれを見つけて、すぐにそのことを掘り下げていくんだ。彼は、あまりにも正しいことが多いので、人々をもっと怖がらせていましたよ。」

いずれにせよ、カークホーン氏は、マスク氏に比べてどれほど静かに行動していても、テスラの経営陣の重要な一員であることに変わりはありません。そして彼は、EVの価格が向上すれば、テスラが他の財務的努力とともに、さらに多くのEV生産に投資できるようになることも知っています。

「カークホーン氏はインベスター・デイで、割安なEVが増加することで、台数を増やすための投資を適切に行うことができます。私たちは製造分野で前例のない規模を達成するつもりです。」
この記事はこの投稿を引用・翻訳・編集して作成しています。

テスラ関連の最新記事を毎日AM7:00にアップしていますので、過去のニュースはこちらを参照ください。

 グーグルニュースでフォローする

※免責事項:この記事は主にテクノロジーの動向を紹介するものであり、投資勧誘や法律の助言などではありません。また、記事の正確性を保証するものでもありません。掲載情報によって起きたいかなる直接的及び間接的損害に対しても、筆者・編集者・運営者は一切責任を負いません。また、運営者はテスラ株式のホルダーです。

タイトルとURLをコピーしました