テスラは、中国での完全自動運転(FSD)の導入に向けて、中国における非常に重要なパートナーを獲得しました。
上海市経済情報化委員会(SMCEI)の認定
テスラが提供する完全自動運転ソフトウェアFSD(Full-Self Driving)は、テスラのビジネスにおいて最も重要な部分の一つであることは間違いありません。新規顧客獲得のための大きなフックであると同時に、素晴らしい収益を生み出す機会でもある非常に優れたソフトウェアであるFSDは、現在、そして将来にわたってテスラの差別化要因となっています。
そしてこのソフトウェア成功の要因は、できるだけ多くの市場でユーザーに利用してもらうようにすることです。テスラは、今や世界で最もクルマが売れている市場である中国の上海市経済情報化委員会(SMCEI)から認定を受け、その実現に一歩近づきました。
テスラが受けた承認は、SMCEIが発表した公約によるもので、その後、グローバル・タイムズがツイッターで報道しました。
上海市経済情報化委員会の関係者は、「上海はテスラとの協力をさらに深め、自律走行、ロボット、その他のビジネス分野での適用を推進する」と述べました。
FSD拡大の可能性を示唆
中国の電気自動車関連ニュースサイトCNeVPostの別レポートにあるように、この発表は、5月12日の未明にテレビで放映されたテスラのギガファクトリー上海の施設見学ツアーにも含まれていたとのことです。その際、自動運転技術については何度も言及されたものの(上記の声明のように)、テスラが提供する FSD について明確に言及されることはなかったようです。
テスラの自動運転ソフトウェアFSDが中国に導入されるという以前の報道と同様、SMCEIの声明は相当曖昧なものでしたが、それでもFSD拡大の可能性を示唆するものでした。しかし、より重要なことは、この声明は、中国からの他の一連の報道を受け、FSDがアジアのトップ市場に間もなく登場することを示すものとなっています。具体的には、地元メディアのCaixinが今年初め、テスラが上海でFSDのテストを開始し、同機能の導入に向けて地元当局と協力している、と報じました。
Caixinの同じく曖昧な報道は、テスラ中国や地元政府関係者によって確認はされていない状況です。
これらの報道以外にも、テスラはFSD導入に向けた地元当局との協力をほのめかすような動きを公の場で行っています。最近では、イーロン・マスク氏が上海に赴き、テスラの新任幹部であるトム・朱氏とともに関係者と会談しました。
悲しいかな、このような進展にもかかわらず、中国でのFSD導入には逆風が残っています。中国政府は自動運転許可を管理しており、特に中国以外の国の自動車メーカーにとって、その許認可の取得は容易ではありません。さらに、最近、中国で活動する外国(アメリカ)企業や請負業者が取り締まられているため、FSDの拡大はこれまで以上に政治的に難しくなる可能性もあります。
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