米国自動車情報関連サイト、ケリー・ブルー・ブック(KBB)の新しいレポートによると、値下げが広範におこなわれたことで、2023年4月に米国でのEVの販売が急増しました。
今やアメリカを代表する電気自動車ブランド、テスラによる相次ぐ値下げを受け、多くの市場アナリストは販売にどのような影響が出るか分からなかったようです。幸い、KBBの新しいデータによると、今年4月、米国でのEVの販売台数が急増したため、その影響はかなり大きく、ポジティブなものとなっています。今後も、購入者が楽観的でいられる理由はたくさんあります。
EV平均販売価格の低下
KBBの新しいレポートによると、4月の米国でのEV販売台数は前年同月比26%増となりました。この販売台数は、市場の正常化とテスラによる一連の値下げによって、平均取引価格が低下したことによると考えられます。KBBによると、4月に米国で販売された新型EVの平均価格は55,089ドルで、この取引平均は1年前から1万ドル強、今年3月から4,464ドルも減少し、結果7.5%もの減少となっています。
コックスオートモーティブのエグゼクティブアナリスト、ミッシェル・クレブス氏は以下のように述べています。
「4月のEV平均取引価格の下降傾向は、EV自動車メーカー、特にフォードとテスラが価格と収益性のバランスを模索していることを反映しています。EV平均価格が低下傾向にあるため、EVの販売台数は増加しています。」
自動車市場全体とは逆行
昨年のKBBの分析では、EVの価格は22年6月にピークを迎え、上記のように市場の冷え込みの傾向は続くという予想でした。
不思議なことに、このEVに関する価格(値下げ)と販売増加の動きは、自動車業界全体の方向性とは一致せず、EVを除くその他の内燃機関車などの4月の平均取引額は上昇し、その後、販売額は1年前とほぼ同じ水準にとどまっています。しかし、電気自動車の価格が下がり内燃機関車の価格に近付きつつある現在でも、平均的なEVの新車販売価格は内燃機関車をはるかに上回っているのが現状です。
今後、電気自動車の販売台数が増加し、価格が低下していくことを示す確かな指標がいくつかあります。まず、今年前半にリチウムをはじめとする資源価格が大幅に下落したことから、電気自動車の価格は引き続き下落傾向にあると予想されます。また、メーカー各社が電動化、特に生産拡大に向けた大規模な投資を継続していることから、1台あたりのコストも低下していくと予想されていますので、低価格化が今後も進んでいくと考えられています。
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