テスラ次世代ロードスターのこれまでに判明している詳細まとめ

tesla-roadster TESLA News
Credit:Tesla
スポンサーリンク

近年、自動車の世界では画期的なイノベーションが起きていますが、そのほとんどはテスラという1つの会社によるものです。2008年に発売されたテスラの初代ロードスターモデルの後継として、次世代型ロードスターは、EV市場のみならず自動車市場で最も期待されている自動車の1つです。

かつては2021年モデルとして発表された次世代ロードスターは、その後発売が延期され、すぐに発売されることはないようです。しかし、テスラのCEOであるイーロン・マスク氏は、この次期スーパーカーが記録を塗り替えるだけでなく、電気自動車のスピードと性能の概念を再定義するクルマになる、と約束しています。印象的な仕様から最先端の機能まで、新型テスラ・ロードスターについてわかっている詳細をまとめてみます。

概要とデザイン

新型テスラ・ロードスターは、世界最速の市販車を目指して設計された4人乗りの全電動スーパーカーです。新型ロードスターのデザインは、エレガンスとパフォーマンスが美しく融合したもので、未来的なスポーツカーのような流線型でエアロダイナミックなエクステリアが特徴です。コンバーチブル・ハードトップは、取り外し可能なガラスパネルのルーフを採用し、トランクに収納することで、閉じたキャビンからオープンエアのドライビング体験へとシームレスに移行することが可能なつくりとなっています。

Credit:Tesla

ロードスターは、ワイドなボディと低い地上高、マッシブなホイールによって、アグレッシブさを誇っています。また、シャープなラインと曲線は、美観を高めるだけでなく、優れたエアロダイナミクスにも寄与し、空気抵抗を最小限に抑えるというコンセプトで設計されているため、効率とパフォーマンスが向上しています。

0~60MPHと最高速度

テスラがロードスターを初めて発表したとき、同社は0-60mph加速がわずか1.9秒であることを強調しました。このクルマのクォーターマイル(約400m)のタイムは約8.8秒と推定され、最高速度は250mph(約400km/h)を超えるとされています。発表当時は信じられなかったことですが、モデルS Plaidはすでにこれらの水準にほぼ到達しています。つまり、テスラが打ち出すものは、4ドアセダンがすでに実現しているものよりも優れたものでなければならないのです。

航続距離とバッテリーの大きさ

新型ロードスターのパワーは、フロントに1つ、リアに2つのモーターを配置した3モーター構成から生み出されます。この構成により、卓越したトラクションとハンドリング、そして比類ない加速を実現しています。電気モーターは200kWhの大容量バッテリーパックからエネルギーを得て、1回の充電で最大620マイル(約1000km)の航続距離を達成することができます。この航続距離の長さは、EVの新たなベンチマークとなり、ロードスターを高性能車としてだけではなく、長距離移動のための実用車に位置づけることを可能としているのです。

スペースXパッケージ

オプションのスペースXパッケージは、新型テスラロードスターの最も興味をそそる点のひとつです。スペースXのロケット技術にヒントを得たこのユニークなアップグレードは、ロードスターのパフォーマンスとハンドリングを向上させるためにコールドエアースラスターを利用します。このシステムは、車両の周囲に戦略的に配置された圧縮空気のスラスターが特徴で、加速時にさらなるブーストを与え、コーナリング能力を向上させます。

ロードスターの加速性能は、次世代テスラ・ロードスターが展示されていたピーターセン自動車博物館で来場者に発見されました。車両の情報パネルから、コールドエアースラスターを追加することで、この電動スーパーカーが0-60 mphを1.1秒という信じられないタイムを達成することが判明しました。マスク氏はこの車両に関するツイートに返信し、スペースXパッケージでこの素晴らしい数字を達成できることを認めたのです。

マスク氏は、ロケットの部品を搭載しているにもかかわらず、ロードスターは安全な乗り物であると断言しましたが、その強烈な加速を「ハードコアジェットコースター」に例えました。また、ロケット発射と同じようなGがかかるため、持病がある人はフル加速をしないようにとのことでした。スペースXパッケージによって、ロードスターはNHRAのトップフューエルドラッグスターのようなロケットに近い車両と肩を並べることになります。スペースXパッケージの実用性や実社会への応用は未知数ですが、他の市販車にはない興奮と革新性をロードスターに付加しています。

インテリア

新型テスラ・ロードスターのインテリアは、ラグジュアリーとテクノロジーが完璧に融合しています。高品質な素材を使用したミニマルなデザインは、ドライバーと同乗者に快適で洗練された体験を提供します。車内は広々とした設計で、後席でも十分なスペースが確保されていますが、車のルーフラインが斜めになっているため、後席は大人には適さないかもしれません。また、ルーフはガラス製で、視界を遮るものがないため、開放感も抜群です。

Credit:Tesla

ロードスターのインテリアは、テスラの先進的なタッチスクリーン・インフォテインメント・システムを中心に構成される予定です。サイバートラックは、対角18.5インチというこれまでで最大のスクリーンを搭載することが先日明らかになりましたので、新型ロードスターにも同じように素晴らしいものが搭載される可能性が高いと考えられます。

もちろん、ロードスターには、現在のラインアップに搭載されている安全装備や運転支援機能がすべて搭載されます。安全性能の評価も高いラインアップです。テスラが安全運転とドライビングエクスペリエンスの向上を目指していることを、最先端のテクノロジーで証明しています。

価格

新型テスラ・ロードスターは、ベースモデル、ファウンダーズシリーズ、スペースXパッケージの3種類のトリムが用意されると予想されます。ベースモデルは約20万ドルから、限定モデルのファウンダーズシリーズは約25万ドルからになると予想されています。ファウンダーズシリーズはわずか1,000台の限定生産となり、両者の違いを示す情報がないため、5万ドルの追加料金はコレクターにとってのみ価値があるのかもしれません。

性能向上のためにコールドエアースラスターを追加するスペースXパッケージの費用はまだ分かりませんが、基本価格よりかなりのプレミアムがつくと予想されます。

次世代ロードスターの登場

テスラは2017年12月14日、次世代ロードスターを正式に公開しました。テスラがロードスターを公式に発表する様子は、以下からご覧いただけます。

発売日

入手可能性については、テスラのチーフデザイナー、フランツ・ホルツハウゼン氏が最近、ロードスターが間もなく登場するという高い期待を裏切るような以下のような発言をしました。

「私たちはクルマを開発しています。私たちには企業としての優先順位があり、その優先順位は大衆車の電化であり、ロードスターは大衆製品ではないことはご存じだと思います」

次世代ロードスターのアイデアが公開されて以来、テスラは劇的に変化してきました。その優先順位は、手頃な価格の電気自動車の大量生産にあるのは確かです。次世代ロードスターは今のところ、その条件に当てはまらないのも事実でしょう。

新型テスラ・ロードスターは、電気自動車市場におけるスピードとパフォーマンスの概念を再定義するものです。画期的な仕様、美しいデザイン、革新的な機能を備えたこのスーパーカーは、未来のスポーツカーのベンチマークとなるに違いないと考えられます。電気自動車の可能性の限界を押し広げるというテスラのコミットメントは、ロードスターに表れています。世界が持続可能な交通手段へと向かう中、ロードスターは自動車の進化における重要な一歩を踏み出したと言えるでしょう。

この記事はこの投稿を引用・翻訳・編集して作成しています。

テスラ関連の最新記事を毎日AM7:00にアップしていますので、過去のニュースはこちらを参照ください。

 グーグルニュースでフォローする

※免責事項:この記事は主にテクノロジーの動向を紹介するものであり、投資勧誘や法律の助言などではありません。また、記事の正確性を保証するものでもありません。掲載情報によって起きたいかなる直接的及び間接的損害に対しても、筆者・編集者・運営者は一切責任を負いません。また、運営者はテスラ株式のホルダーです。

タイトルとURLをコピーしました