テスラの次のクルマが、2万5千ドルの廉価版小型車ではダメな理由

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Credit:Tesla
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テスラは、最先端技術と素晴らしい性能を備えた豪華な高級電気自動車で知られています。しかし、同社はより幅広い層に対応するため、より手頃な価格の自動車を生産するという、大きな方向転換を計画しているのかもしれません。この動きは間違いなく世界中の自動車業界を揺るがすものですが、ある著名な業界専門家は、安価な自動車は実現可能であっても、テスラにとって正しい動きではないと考えています。

自動車技術関連の著名な専門家サンディ・ムンロ氏は最近、電気自動車、特にテスラの将来について、テスラオーナーズ・シリコンバレーで自身の見識を披露しました。ムンロ氏は、テスラが今後の安価なEV車を実現できる道筋を考えています。

ムンロ氏によれば、その実現のためにはより安価で、なおかつほとんどの人が十分に使える量の資源があるリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーを使用する必要があるとのことです。テスラは現在、LFPバッテリーを一部モデルにしか使っていません。

テスラについて語るサンディ・ムンロ氏

小さくて安いクルマのリスク

ムンロ氏は、特に北米では、小型車で利益をあげる自動車メーカーはないと言っています。さらに、テスラは、より手頃な価格の車を作るために、経済性を重視したアプローチを取らなければならないでしょう。つまり、必須ではない機能を検討する必要があるのです。例えば、ディスクブレーキの代わりに安価なドラムブレーキを使ったり、BOSEのステレオシステムは、より手頃な価格の車には必要ないかもしれないと、ムンロ氏は指摘しています。

ムンロ氏によれば、テスラは自動車の販売価格を24,000ドルから28,000ドルまで下げることが可能だという事です。しかし、彼は「安い車を出しても、それが本当に何の役に立つのか」と注意を促しています。なぜなら、人々はまだ財布の紐を緩めて、4万ドルを出して、テスラ車が欲しいと言うからです。

つまりそれが小型車のリスクだということです。また、小型車の粗利は1台あたり数百ドルで、テスラの現在のマージンよりかなり少ないことになるということです。

しかし、マスク氏は、より手頃な価格の車を提供することに何らかのメリットを感じているはずで、11月のB20カンファレンスでは、マスク氏はこの廉価版テスラに関する質問に対して、「テスラの製品開発の将来についてあまり多くを語ることはできないが、はるかに手頃な価格の車を作ることは多くの意味をなすと考えているので、何かやるべきだと考えている。」と答えています。

高収益の可能性を秘めたノーリスクな提案

とはいえ、市場にはテスラが埋められるだけでなく、独占できる大きな隙間があるのです。

「もし私がイーロン・マスク氏なら、ミニバンか何かを作ることを検討しているでしょうね。ミニバンを作るというのは、ノーリスクな提案なのです。」

マスク氏は過去に「高度にコンフィギュラブルな車」のアイデアを浮上させたことがあり、ムンロ氏は点を見抜いたのです。

ムンロ氏は、北米でミニバンを殺したのはマーケティング担当者だと考えています。

「マーケティング担当者は皆、『ああ、あんな車は男性を萎縮させ、女性にサッカーママというイメージを与えるから作りたくない』と言うんです。何だと思う?そして、ミニバンが一番売れたら、あの車が好きな男はたくさんいるし、その上、サッカーママもたくさんいるんだ!となるのです。だから、それを試してみたらどうだろう?」

テスラのミニバンは、テスラブランドに期待されるすべてのアメニティを備えていますが、安全性の要素も売り物にできます。テスラは、その厳格な設計と安全への取り組みで何度も表彰されています。ミニバンが若い家族の移動手段の代名詞であることを考えれば、完璧なマッチングと言えるでしょう。

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