テスラ中国は、先月10万台以上を納車したギガ上海の生産を12月に削減する見込みです。今回の報道では、減産は中国のEV市場での競争激化が原因としているのですが、しかし、パイパー・サンドラーのテスラアナリスト、アレクサンダー・ ポッター氏はそう考えていないようです。
パイパー・サンドラーのアナリスト、アレクサンダー・ポッター氏は、テスラが12月にモデルYの生産を20%削減する予定であるというロイターの主張に対して反論しました。同氏は、テスラがギガ上海の生産を削減する場合、それは他の中国のEV自動車メーカーとの競争によるものでは「ない」と述べています。ポッター氏は、テスラがギガ上海の生産を削減するのは、マクロ的な逆風とドイツのギガ・ベルリンが原因ではないかと推論しています。
テスラモデルYの生産は、同社の急成長する納車台数において重要な役割を担っています。モデルYは、多くの国で徐々にテスラのトップセールス車種になっており、テスラは現在も、モデルYを全世界であらゆるカテゴリーのトップセラーカーにすることを目指しています。そのため、モデルYの生産を20%削減することは、TSLA株の強気派にとって理解しがたいことだったかもしれません。
しかし、テスラの欧州工場ギガファクトリー・ベルリンのモデルYの生産がギガ上海の減産につながるという議論もあります。現在、テスラ中国はモデルYをギガ上海から欧州諸国に輸出しているのですが、ギガ・ベルリンが本格稼動すれば、このベルリン工場から欧州全域へデリバリーされることになります。
ギガ上海はテスラの主要な輸出拠点であることに変わりはないので、テスラはギガ上海の車両を他の市場に輸出することを決めるかもしれません。
アジアには、テスラ車の販売に関心を持つ国がまだたくさんあります。例えばフィリピンでは、すでにポルシェ・タイカンとBMW iXの販売が開始されていますし、フィリピンには一握りのテスラ車があるにはあるのですが、それらは別の国で購入され、フィリピンに輸出されたものなのです。
テスラ中国の記録的な11月
テスラ中国は2022年11月、ギガ上海工場で製造された車両を過去最高の10万291台販売しました。この結果、2022年11月現在、ギガ上海は累計で今年65万台以上を納車していることになります。中国乗用車協会(CPCA)の東秀事務局長は、テスラ中国の2022年の年間販売額が75万台に達する可能性があると指摘しています。
テスラ中国の11月の生産台数が過去最高を記録したことを受け、ブルームバーグは、12月にギガ上海の生産台数が工場全体で20%削減されると報じました。同誌は、テスラの減産は中国市場での競争激化が原因であると主張し、ロイター通信も、テスラ中国が工場全体ではなく、モデルYの生産を20%削減する計画であるとする同様の報道を掲載しました。
テスラ中国はすぐにこの噂を否定しました。テスラは先月、同国で2番目に売れたEV車ブランドで、BYDは2022年11月に22万9,942台を販売し、1位を獲得したのですが、BYDは、内燃機関車、プラグイン車、電気自動車を全部製造しています。
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