テスラは、他のすべての自動車メーカーと同じように、1年以上にわたって生産に支障をきたしているサプライチェーンの課題に悩まされてきました。少なくとも部品供給不足の一部は緩和され、テスラは米国、中国、欧州それぞれの工場での生産と出荷を増やすことができるかもしれませんが、副次的な影響として、テスラは来月、一部の車両の価格を引き上げるかもしれないという観測が上がっています。
DigiTimesの取材に応じた中国の業界関係者によると、ギガ上海は先月の工場アップグレード後、現在フル生産で稼働しています。これは、中国南部の記録的な熱波による電力制限のため、一部のサプライヤーが生産問題に悩まされているにもかかわらず、です。
また、同じ情報筋によると、ギガ・テキサスは現在70%の稼働率で稼働しており、サプライチェーンの部品不足が緩和されれば、今後数ヶ月のうちにギガ・テキサスとギガ・ベルリンの両方で生産が増加する見込みとのことです。
しかし、部品サプライヤーは増産が可能になったことで、テスラ向け部品価格の引き上げ交渉をすることもできる状態になっています。このため、テスラは9月にも車両販売価格の値上げを実施する可能性があり、業界関係者は1000ドルから2000ドルの範囲になると推測しています。
テスラは前回、6月に北米で全車種の価格値上げを行い、その値上げの波は中国、欧州を始めとして世界中へ波及しました。
相次ぐ値上げでモデル3もモデルYは昨年より大幅に高くなりましたが、イーロン・マスク氏は、インフレが落ち着けば価格を下げられるかもしれないことや、今回のインフレは8月にピークを迎えた可能性がある、とも言及しています。
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