テスラが中国製新型モデル3にCATL製新バッテリーを搭載する計画

model3-black02

CATLのM3Pバッテリー(リン酸マンガン鉄リチウムバッテリー)は低コストであるため、モデル3およびモデルYともに新パック使用後の価格引き下げの余地があると地元メディアは伝えています。

テスラは近く中国製の新型モデル3を発売する予定で、その最大の目玉は全ラインナップにCATLが提供するM3Pバッテリーを採用し、航続距離が少なくとも10%改善されると、シナテックは本日、関係者2人の話を引用して伝えた。

M3Pバッテリーとは?

正極材にリン酸マンガン鉄リチウム(LMFP)を利用する。CATL社は、三元系(NMC:ニッケル・マンガン・コバルト)材料をLMFP材料に混ぜてM3Pバッテリーの正極材とし、LMFPバッテリーの弱点、寿命の短さと内部抵抗の高さを解決したとのこと。M3Pのエネルギー密度は一般的なLFP(リン酸鉄リチウム)バッテリーよりも15〜20%向上し、最大で210Wh/kgに達するが、コストはLFPバッテリーと同等とされる。

テスラギガ上海で生産される現行のモデル3及びモデルYのエントリーグレードであるRWDは、CATLのLFP(リン酸鉄リチウム)バッテリーを搭載しており、CLTC(中国乗用車走行サイクル)の航続距離はそれぞれ556km~675kmとなっています。新しいバッテリーパックを搭載することで、その航続距離は600km~700kmを超える見込みだということです。

CATL02
Credit:CATL

8月3日、中国の情報サイトLatePostは、CATL社がテスラにM3Pバッテリーを供給するのは、第4四半期に72kWhパックを使用するモデルY車で、来年初めに発売される予定であると報じています。

デル3およびモデルYはいずれも、CATLのM3Pバッテリーの低コスト化により、今回の新型バッテリーの採用で価格引き下げの余地があると、今日のシナテックのレポートでは述べています。また、財経の報道によると、テスラ中国の関係者は、このニュースは「噂」であり、事実と一致しないとも述べています。CATL社は以前、同社のM3PバッテリーはLFPバッテリーよりエネルギー密度が約15%向上し、最大210Wh/kg、コストはLFPバッテリーと同等、三元系(NMC)リチウムバッテリーより低いと発表しています。

7月22日に開催された「2022ワールドEV&ESバッテリーカンファレンス」のプレゼンテーションで、CATL社のチーフサイエンティスト呉凱氏は、M3Pバッテリーは主に700km以上の航続距離の電気自動車市場をターゲットにし、CATL社のM3Pバッテリーはすでに量産開始されており、来年には実用化される予定と、呉氏はその時述べています。

このバッテリーパックは、M3Pセルだけでなく、「麒麟」バッテリー(Qilin Battery)パック構造を採用することで、より長い航続距離を実現すると、呉氏は述べています。CATLは2022年6月23日、化学反応を伴わないバッテリーパック構造の革新であるCTP(Cell To Pack)3.0「麒麟」バッテリーを発表しました。この「麒麟」バッテリーでは、体積利用率が72%を超え、現在世界で最も集積度の高いバッテリーとして新記録を樹立したと、CATLは当時発表しています。

このバッテリーは理想的・物理的には255Wh/kgのエネルギー密度に達することができ、電気自動車が1,000kmの航続距離を達成することを容易に可能にするとCATLは述べ、2023年までに量産を開始する予定であることを付け加えています。一方でシナテックは本日の報道の中で、テスラがギガ上海で生産する車両にBYD社のバッテリーを使用する計画はないとしています。

先日、テスラに供給されたBYD社のブレードバッテリーがドイツ・ベルリンにあるテスラの工場に納入され始め、このベルリン工場はテスラがBYD社のバッテリーを使用する最初の工場でもある、と報じています。さらにBYD社のブレードバッテリーを搭載した最初のテスラ車は、早ければ1カ月以内、つまり8月下旬から9月上旬に組立ラインから出荷される見込みだということです。

この記事はこのサイトを引用・翻訳・編集して作成しています。

テスラ関連の最新記事を毎日AM7:00にアップしていますので、過去のニュースはこちらを参照ください。

新着記事

上海工場7月出荷データを解読。中国内需2.7万台と輸出143%増が示す「第3四半期配分」のリアル
0-100km/h加速0.9秒の物理学:Tesla Roadsterに投入される高圧コールドガススラスターとダウンフォース制御
なぜテスラはStarlinkを車体ルーフに直付けしたのか?Cybercabの超低遅延通信とフリート遠隔運用のリアル
地球1周分を完全自動運転で走破!FSDオーナーが25,000マイル無介入で解除した隠しアニメーションと走行ログ分析
【ナビ機能劇的進化】なぜテスラの「推奨ルート」はOTAアップデートなしで届くのか?クラウド同期経路演算の仕組みと使い方
【2万台リコール解剖】なぜテスラのヘッドライト光量オーバーはディーラーに行かず「OTA更新」で直るのか?Matrix LED配光制御の裏側
【101億ドル投資】テスラ「Project Crystal Sun」とは?太陽電池インゴットから完全自社生産する巨大ファクトリーの製造原価とエナジー事業の衝撃
【通信インフラ解剖】なぜ全テスラ車にStarlinkが必要なのか?自動運転AIの膨大データと5G限界の真実
【データ分析】なぜMegapackがテスラ第二の収益柱なのか?欧州50億ドル契約と粗利益率20%超のメカニズム
【テスラ納車事情】「有明まで行かずに買える」時代へ!全国11拠点化がもたらす納車待ち短縮とサービス改善

※免責事項:この記事は主にテクノロジーの動向を紹介するものであり、投資勧誘や法律の助言などではありません。また、記事の正確性を保証するものでもありません。加えて、記事内のリンクにはアフィリエイトリンクが含まれていることがあります。また、掲載情報によって起きたいかなる直接的及び間接的損害に対しても、筆者・編集者・運営者は一切責任を負いません。更に、運営者はテスラ株式のホルダーです。

タイトルとURLをコピーしました