CATLのM3Pバッテリー(リン酸マンガン鉄リチウムバッテリー)は低コストであるため、モデル3およびモデルYともに新パック使用後の価格引き下げの余地があると地元メディアは伝えています。
テスラは近く中国製の新型モデル3を発売する予定で、その最大の目玉は全ラインナップにCATLが提供するM3Pバッテリーを採用し、航続距離が少なくとも10%改善されると、シナテックは本日、関係者2人の話を引用して伝えた。
テスラギガ上海で生産される現行のモデル3及びモデルYのエントリーグレードであるRWDは、CATLのLFP(リン酸鉄リチウム)バッテリーを搭載しており、CLTC(中国乗用車走行サイクル)の航続距離はそれぞれ556km~675kmとなっています。新しいバッテリーパックを搭載することで、その航続距離は600km~700kmを超える見込みだということです。
8月3日、中国の情報サイトLatePostは、CATL社がテスラにM3Pバッテリーを供給するのは、第4四半期に72kWhパックを使用するモデルY車で、来年初めに発売される予定であると報じています。
デル3およびモデルYはいずれも、CATLのM3Pバッテリーの低コスト化により、今回の新型バッテリーの採用で価格引き下げの余地があると、今日のシナテックのレポートでは述べています。また、財経の報道によると、テスラ中国の関係者は、このニュースは「噂」であり、事実と一致しないとも述べています。CATL社は以前、同社のM3PバッテリーはLFPバッテリーよりエネルギー密度が約15%向上し、最大210Wh/kg、コストはLFPバッテリーと同等、三元系(NMC)リチウムバッテリーより低いと発表しています。
7月22日に開催された「2022ワールドEV&ESバッテリーカンファレンス」のプレゼンテーションで、CATL社のチーフサイエンティスト呉凱氏は、M3Pバッテリーは主に700km以上の航続距離の電気自動車市場をターゲットにし、CATL社のM3Pバッテリーはすでに量産開始されており、来年には実用化される予定と、呉氏はその時述べています。
このバッテリーパックは、M3Pセルだけでなく、「麒麟」バッテリー(Qilin Battery)パック構造を採用することで、より長い航続距離を実現すると、呉氏は述べています。CATLは2022年6月23日、化学反応を伴わないバッテリーパック構造の革新であるCTP(Cell To Pack)3.0「麒麟」バッテリーを発表しました。この「麒麟」バッテリーでは、体積利用率が72%を超え、現在世界で最も集積度の高いバッテリーとして新記録を樹立したと、CATLは当時発表しています。
このバッテリーは理想的・物理的には255Wh/kgのエネルギー密度に達することができ、電気自動車が1,000kmの航続距離を達成することを容易に可能にするとCATLは述べ、2023年までに量産を開始する予定であることを付け加えています。一方でシナテックは本日の報道の中で、テスラがギガ上海で生産する車両にBYD社のバッテリーを使用する計画はないとしています。
先日、テスラに供給されたBYD社のブレードバッテリーがドイツ・ベルリンにあるテスラの工場に納入され始め、このベルリン工場はテスラがBYD社のバッテリーを使用する最初の工場でもある、と報じています。さらにBYD社のブレードバッテリーを搭載した最初のテスラ車は、早ければ1カ月以内、つまり8月下旬から9月上旬に組立ラインから出荷される見込みだということです。
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