テスラ 日本でもモデル3、モデルYを過去最大級の値上げ!価格は596万4千円〜

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Credit:Tesla
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昨日お伝えしたように、テスラは北米でモデルS、モデルXを含む全車種の相当額の値上げを実施しました。

これまでの経緯から考えますと通常であれば、北米の値上げに伴い、欧州、中国の値上げが続き、最終的にアジア太平洋の国々に値上げの波がやってくる感じでした。しかしながら、今回の値上げは北米での値上げのほぼ翌日の値上げという事で、非常に「素早い」対応となっています。

今回お伝えしているのは日本国内の値上げだけですが、同時に欧州、中国、オーストラリアその他多くの国で値上げが実施されています。

イーロン・マスクCEOは、最近のツイッターでの言及で世界経済に対する非常に大きな不安(「超やばい予感」)がある旨を公表しています。

今回の措置も、世界中で問題になっているサードパーティのサプライチェーン上の課題、中国におけるロックダウンによるギガ上海工場の停止に加えて、ロシアによるウクライナ侵攻、これ等に伴うエネルギーコストの増加や原材料・資源価格の急上昇などが影響していると思われます。

確かに、米国や欧州ではコントロールが効かないくらいの物価高が進んでいるようですが、ガソリン価格が補助金注入で抑えられている日本では、物価高騰はまだ身近な感じが無いので、ここまでの値上げはかなりの唐突感を覚えます。

日本市場に入ってくるテスラ車は、およそ1年半前に米国カリフォルニア州フリーモント工場で製造・輸出をやめ、中国ギガ上海工場での生産・輸出に変更し、同時にバッテリー仕様や製造メーカーを変更したことで、大幅な値下げを実現しました。

これによりテスラ車の中で最も安価なグレードであるモデル3RWD(当時はスタンダードレンジ・プラス)は、当時511万円の価格を429万円に、ロングレンジは655万円から156万円も値下げし499万円になったことは、今や幻といっても過言ではない状況と言えるでしょう。

また、驚くべきは今回の値上げに日本では6月10日に予約が開始されたばかりのモデルYが含まれていたことです。

つまり、モデルYを新発売価格で手に入れることができた幸運な人はこの1週間のうちに注文した人に限られるという状況ということになり、自動車という高額商品をこれだけ素軽くダイナミックに価格変動させるところがテスラらしいといえばテスラらしいですが、価格設定のアルゴリズム?に節操のなさを感じざるを得ません。

今回の値上げの状況を整理すると以下のようになります。

モデル3
  • モデル3 RWD ¥5,790,000 → ¥5,964,000(+174,000)
  • モデル3 ロングレンジ ¥6,690,000 → ¥7,091,000(+401,000)
  • モデル3 パフォーマンス ¥7,490,000 → ¥7,939,000(+449,000)
モデルY
  • モデルY RWD ¥6,190,000 → ¥6,438,000(+248,000)
  • モデルY パフォーマンス ¥8,090,000 → ¥8,333,000(+243,000)

これらを見ていただいておわかりのように、今回は結構な値上げ幅で、実際にはこの値上げ幅はこれまでの値上げ幅で最も大きくなっています。

この価格推移グラフを見ていただくと今回の値上げがこれまでに比べて大きいのがわかると思います。また、今回の特徴は値上げ幅に端数(千円単位)が入っており、これは恐らく直近の為替を反映したものと考えられます。

そういう意味では、この先一層の円安が見込まれ、加えて物価上昇もあると考えると、まだまだこれから値段が上がっていくのかと思います。テスラモデル3とモデルYの価格推移を以下のページで随時更新していますので、購入タイミングの参考にしてください。

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