世界で一番売れる車、テスラモデルYようやく日本で発売!

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Credit:Tesla
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時価総額世界最大の自動車メーカー、テスラのCEO、イーロン・マスク氏はおよそ1年前に、2022年もしくは2023年において、ガソリン車などあらゆる自動車の中で世界で最も売れるクルマにテスラモデルYがなる、と言っていました。

確かに、直近のコロナによる上海ロックダウンの影響がさほどない時点までは、後発である電動SUVのモデルYがモデル3セダンを販売台数で上回りつつありましたし、世界的に人気のあるSUVということで、既存自動車メーカーや米国、中国をはじめとするスタートアップも主力のEVはSUVタイプがメインとなっています。

また、テスラはこの2022年の3月に、米国テキサス州オースティンに世界最大の建築物といわれるギガファクトリー・テキサスを、4月にドイツベルリン、ブランデンブルク州にギガファクトリー・ベルリンを立て続けにオープンしています。そして、これらの新しい2つの巨大工場で製造されている電気自動車がモデルYということからも、その世界自動車市場におけるニーズの高さを物語っています。

日本での発売はベースグレード・RWDとハイグレード・パフォーマンス

今回、日本で発売されたモデルYは、後輪駆動エントリーグレードである「モデルY RWD」と最上級グレードである「モデルYパフォーマンス」の2グレードです。実は、このエントリーグレードのRWDは本国米国では販売されていません。テスラのイーロン・マスクCEOによると、十分な航続距離を確保できないため「引退」したエントリーバージョンといわれています。米国ではこの一つ上のグレードとして、「モデルYロングレンジ」モデルが発売されています。

  • モデルY RWD 619万円 8-9月納車 シングルモーター・RWD 航続距離507km(WLTC)
  • モデルY パフォーマンス 809万円 8-9月納車 デュアルモーター・AWD 航続距離595km(WLTC)

このエントリーグレードであるRWDタイプは(正式に公表されていませんが)モデル3のエントリーグレードにも搭載されている安価なLFPバッテリー(リン酸鉄型リチウムイオンバッテリー:中国CATL製)を搭載していると考えられます。また、この航続距離に示されている507kmですが、この数値はあくまでカタログ値で、実電費に最も近い基準とされるEPA(米国環境保護庁)のリストでは米国で未発売のモデルYRWDの電費として244マイル(約393km)が掲載されています。

同じく、モデルYパフォーマンスには恐らくNMC型バッテリー(ニッケル・マンガン・コバルト・バッテリー:韓国LG化学製)が搭載され、EPA航続距離は303マイル(約488km)となっています。

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今回日本で発売するモデルYはモデル3と同じくギガ上海工場で生産されるモデルとなります。以前、テスラ車が米国フリーモント工場で生産されていた時期には、パネルのチリズレなど完成品質にかなり問題を抱えていましたが、中国ギガ上海工場製モデルに変わってからは、品質面では非常に安定していると言われています。

豪州、ニュージーランド、シンガポールでも発売

テスラは、日本以外にオーストラリア、ニュージーランド、シンガポールでもこのモデルYの受注を開始し、電動SUVの市場をさらに拡大しています。

オーストラリアのテスラの注文ページによりますと、モデルYRWDはオプション前の価格で68,900豪ドル(約656万円)からとなっています。一方、モデルYパフォーマンスは、オプション前で93,900 豪ドル(約895万円)となっています。モデルYのオーストラリアでの納車予定日は、2022年6月10日(金)現在、2022年11月から2023年2月の間となっています。

テスラは、ニュージーランドとシンガポールでもモデルYのRWDとデュアルモーターAWDパフォーマンスの受注を開始しました。ニュージーランドでは、モデルY RWDが76,200NZDドル(約654万円)から、デュアルモーターAWDパフォーマンスバリアントが108,900NZDドル(約935万円)です。

シンガポールでは、モデルY RWDが91,990SGDドル(約891万円)、AWDパフォーマンスが110,990SGDドル(約1075万円)となっています。シンガポールでの納期は、両車種とも2022年後半に設定されています。

現在の円安の状況からしても、日本国内のモデルY価格は他国に比べてかなり安価に設定されていますので、またモデル3のように今後値上げされることも想定されますから、購入を考えられている方は早めにポチるのが良いように思います。

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