イーロン・マスクは、以前発表した2万5千ドルの電気自動車を2023年に発売することを目指していると、全社会議においてテスラの従業員に語りました。
同CEOはこの廉価版EVについて、ステアリングホイールを装備しない可能性も示唆しています。
昨年開催されたバッテリー関連イベント、テスラ・バッテリーデイで、イーロン・マスクCEOは、テスラが2万5千ドルの電気自動車を作ることを発表しました。
マスクCEOはこの発表の中でこうコメントしています。
テスラは、完全自動運転も可能な2万5千ドルの魅力的な電気自動車を作ります。
彼は、この新しい価格帯は、テスラの新しいバッテリーセルとバッテリー製造の取り組みによって達成されるものであり、今後バッテリーコストを50%以上削減できることを明らかにしました。
2万5千ドルの電気自動車は、「テスラモデル2」と呼ばれることが多く、テスラが中国のギガファクトリー上海で生産し、世界に輸出することを計画している新しい電動ハッチバックと考えられています。
テスラは昨年、中国に新たな研究開発センターを設立し、「中国式」の電気自動車を製造する計画を発表しました。
テスラは昨年夏、中国製の小型電気自動車のデザイン募集を開始し、直後にこのプログラムのための採用を開始しました。その際、テスラは小型電気自動車のハッチバックの初期設計図を公開しました。
これを見て、テスラが次期電気自動車で目指しているデザインとフォームファクターの方向性を示すものではないかと多くの人が考えました。
先日、このモデル2の生産が間もなく開始される可能性があるとする、中国発のいくつかのメディアの報道について報じられています。
しかし、実際にはこれが実現しない可能性が高いと考えられます。
今回、イーロン・マスクCEOは、昨夜行われた全社会議において、より安価なテスラの新型車を発売する予定時期についての考え方を公開しました。
この全社会議に出席した関係者がによると、マスクCEOは、テスラが2万5千ドルの廉価版新型電気自動車の生産を2023年に開始することを目指しているとのことです。
マスクCEOはそのコメントの中で、新型モデル2(正式名称ではありません)の発売とテスラが展開可能な完全自動運転システムを達成することを結びつけ、テスラの従業員に以下のように問いかけたようです。
「この車にハンドルとペダルを付けてもらいたいですか?」
彼は、テスラの新型車にはステアリングホイールさえ搭載されない可能性が高いことを示唆しています。
2019年にテスラは、ステアリングホイールとペダルのない車両の画像を公開し、2年以内にそのような車両をリリースすることが目標であると述べていました。
今回開催された全社会議でマスクCEOは、テスラが2万5千ドルの新しい電気自動車における完全自動運転の実現に賭けていると述べました。
テスラは現在、完全自動運転のベータ版ソフトウェア(FSD Beta)を、今月末までに米国内のより多くの車両にリリースしようとしています。
このソフトウェアはまだ常時ドライバーの注意を必要とするものですが、テスラはこのソフトウェアを、世界中の車両から得られたデータを使って改良し、人間のドライバーよりも数倍安全なものにして、真の完全自動運転システムとして使用するための規制当局の承認を得ようとしています。
この完全自動運転の進捗状況によって、テスラの新型車にステアリングホイールが搭載されるかどうかが決まります。
この記事はこのサイトを引用・翻訳・編集して作成しています。
十分にトレーニングされた完全自動運転をソフトウェアで実現できれば、センサー類だけでなくペダルやステアリングハンドルも不要になり確実にコストダウンは可能ですね。
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