テスラモデルYは、米国でも中国でも絶好調!

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世界で最も自動車が売れるマーケットである米国市場で、販売されている電気自動車の7割がテスラ車で、これを牽引しているのがモデルYとモデル3です。また、先日中国で注文開始されたモデルYスタンダードレンジは、その販売価格と航続距離から予想されていたようにLFPバッテリーを搭載しているようです。加えて、米国およびカナダにおいてモデルYスタンダードレンジの第3四半期納車分が、この大2四半期に入って間もない時期に完売したとのニュースも入っています。
これらニュースの詳細をお伝えします。

米国のEV登録台数が95%増、テスラモデル3とモデルYが牽引

米国の全ての自動車販売台数に占める電気自動車の割合は全体的に見るとまだ少ないですが、EVの導入ペースについては大幅に加速しています。このことは、2021年の最初の4ヵ月間に、EVの登録台数が2020年の同時期と比べて95%増加したことからも明らかです。

エクスペリアン社の新しいレポートによると、2021年1月から4月までの米国全体の新車登録台数は、前年同期比で36%増加しました。これは、国の経済がパンデミックから回復したことで、自動車ディーラーの売上が増加したことが一因となっています。そして、このトレンドの中で、電気自動車が市場での強力なプレーヤーとしての地位を確立しつつあります。

マーケットウォッチ社のレポートによると、2021年第1四半期の米国自動車市場において、EVはまだ2.3%しか占めていませんが、この期間中、顧客は他の種類の新車に比べて3倍の割合でEVを新規登録しました。このEVカテゴリーではテスラが依然として圧倒的な存在感を示しており、米国で新たに登録された電気自動車の71%が同社の車でした。

競合他社の中では、2つの主要モデルが際立っていました。テスラのモデルYは53,102件の新規登録を記録し、モデル3は35,468件の登録を記録しました。この2つのテスラに続いて、シボレー・ボルトが13,611台、フォード・マスタング・マッハEが6,104台、日産リーフが5,023台となっています。

続いてのトップ10には、アウディ e-tron(4,321台)、ポルシェタイカン(3,002台)、現代 Kona(2,192台)、テスラモデル X(1,730台)、テスラモデル S(1,633台)がランクインしました。この統計のうち、特にモデル Sとモデル Xについては、この時期にはまったく生産されていなかったので興味深い結果です。当時のテスラは、モデル Sとモデル Xの改良型に向けて、生産ラインを更新している最中でした。

興味深いことに、米国のEV登録台数は、カリフォルニア州以外の地域で増加しているようです。2021年第1四半期のEV新規登録台数のうち、カリフォルニア州が38%、フロリダ州が7.2%を占めています。テスラの直販を認めていないテキサス州は、2021年第1四半期のEV登録台数の5.9%を占めています。

中国製モデルY SRにLFP電池を使用

テスラモデルYのエントリーグレード、スタンダードレンジは、中国での販売・生産がようやく承認されました。これは、テスラにとって最も重要な市場のひとつである中国において、電気自動車クロスオーバーの受注を開始してからわずか数日後のことです。この文書では、テスラがモデルYスタンダードレンジに採用する予定のLFP電池を含む、電気自動車クロスオーバーの詳細な仕様が明らかになっています。

中国工業情報化部(MIIT)は、新型モデルY スタンダードレンジの販売と生産を承認し、車両仕様の詳細を公表しました。中国で販売する車両は、最終的に消費者向けに生産して販売する前に、MIITが承認する必要があるからです。モデルYスタンダードレンジについては、先週末にユーザーからの注文が可能になりました。生産と販売が承認されたことで、テスラは上海の工場でモデル Yスタンダードレンジの生産を開始することができ、8月下旬に最初の納入を開始すると噂されています。

テスラ内部の無名の関係者。Model YのSR展示車は、近日中に全国の販売店に並び始め、新規注文の納入は9月を予定しています。

テスラ北京セールスコンサルタント:上海製モデル Y スタンダードレンジの注文は、初日が1万台、2日目が5万台、3日目の注文はまだ出ていないが、多くの注文があるはずで、納車は8月末まで待ち、今注文の場合はさらに1週間納期が伸びます。

この資料によると、モデルYスタンダードレンジには60kWhのリン酸鉄リチウム電池(通称:LFP電池)が搭載されています。これは、イーロン・マスクCEOが、ニッケルの供給問題を理由に、同社のスタンダードレンジ車をLFPバッテリーに移行させたいと考えていることと一致します。マスク氏は、同社の車両に使用するニッケルの重要性を強調し、テスラにニッケルを供給できる企業に対して「長期間にわたる巨大な契約」を提示しました。マスク氏は2021年2月に、テスラがスタンダードレンジグレードをLFPバッテリーにシフトすると述べています。このLFPリチウムイオンバッッテリーはCATL(Contemporary Amperex Technology Co)が供給するようです。

航続距離は525km(326マイル)と記載されていますが、これは先週末にテスラがこの車両を発表した際に報告された内容と全く同じです。特徴的なのは、スタンダードレンジの車両は、これまで300マイルを超えていないことです。Model 3 スタンダードレンジ+のようにスタンダードレンジのタグが付いたモデルの多くは、423km(263マイル)が上限となっています。

モデルYスタンダードレンジは価格的にも競争力があるため、中国で話題になることは間違いありません。実際、テスラにはすでに相当数の注文が入っているとの情報もあります。北京のテスラ中国セールスコンサルタントによると、発売初日に1万台以上の注文があり、発売2日目には5,000台以上の追加注文を記録したとのことです。この数字はあくまでも北京での需要であり、中国全体での需要ではありません。

モデルYロングレンジ、第3四半期の米国およびカナダで完売

第3四半期はまだ始まったばかりですが、テスラはすでに米国とカナダで2021年第3四半期のモデル Y ロングレンジを完売した模様です。同社のクロスオーバーのオンライン・コンフィギュレーターを見ると、モデルYロングレンジの納車予定日は、第4四半期の最初の月である2021年10月になっていることがわかります。

この2021年第4四半期の推定納期は、今のところモデルYロングレンジのみに当てはまり、米国とカナダのモデルYパフォーマンスは依然として7~11週間の推定納期と表示されています。しかし、モデルYロングレンジが完売していることを考えると、この最上級クロスオーバーも第3四半期に向けてすぐに完売してしまっても不思議ではありません。

テスラのモデルYロングレンジは、米国での販売価格が補助金前で52,990ドル(585万円)となっており、同社のフラッグシップカーであるモデルSやモデルXよりもモデル3に近い価格となっています。

テスラのCEOであるイーロン・マスク氏は過去に、いずれモデルYの需要はモデルS、モデル3、モデルXを合わせた需要を上回るだろうと述べています。この発言は、モデル3がすでに世界で最も売れているプレミアム電気自動車であることを考えると、大胆な発言に思えます。これまでのところ、米国における今年の電気自動車の販売状況を見ると、モデルYがモデル3を上回っていることから、このマスク氏の発言は当たるのかもしれないと考えられます。

この記事はこのサイトを引用・翻訳・編集して作成しています。

かつてイーロン・マスクが、モデルYがあらゆる自動車の中で最も売れる自動車になるのがモデルYになる、と予言していたのが現実味を帯びてきてますね。

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