電気自動車競争の勝者と敗者：テスラ、BYD、そして低迷する日本の自動車メーカー

テスラとBYDは世界の電気自動車市場のポールポジション争いを続けていますが、一部の人気ブランドはそれらの自動車メーカーから相当遅れをとっていることが調査で明らかになりました。

国際クリーン輸送評議会（ICCT）は木曜日、世界最大の自動車ブランド21社の電気自動車計画と製品を分析した報告書の中で、調査結果を発表しました。

メルセデス・ベンツやMGなど、この1年で低排出ガス輸送に向けて大きく前進したメーカーがある一方で、マツダ、ホンダ、日産など、順位を下げたメーカーもあることが判明しています。

このレポートは、オーストラリアの燃費スタンダードが上院で可決された数週間後に発表されたものです。

ICCTの「グローバル自動車メーカー格付け2023」報告書は、21の人気自動車ブランドの電気自動車の信頼性を、戦略的ビジョン、市場支配力、技術実績に基づき評価したものです。

それによると、テスラとBYDが電気自動車計画で再び世界をリードしていますが、テスラは販売台数の多さでリードを広げ、BYDは販売台数のほぼ半分がガソリンに依存するプラグイン・ハイブリッド車だったため、わずかに順位を下げました。

BMWは3位、メルセデス・ベンツはバッテリーのリサイクルと再利用への取り組みが評価され4位にランクアップ、MGブランドで知られる上海汽車は電気自動車の販売台数と業績を伸ばして5位にランクインしています。

日本とインドを拠点とするブランドは、スズキが最下位、マツダがその上、日産がワースト3位と、分析対象となった自動車メーカーの中で最低のスコアとなっています。

この調査で「後塵を拝した」とされた企業は、スズキを除いてすべて1年間に電気自動車の販売台数を伸ばしましたが、その多くは低排出ガス車のラインナップやエネルギー消費量の多さによって減点されました。

ICCTのステファニー・サール最高プログラム責任者は、このランキングは輸送市場の進展を示す重要な指標であり、地球温暖化を2度未満に抑えるためには、2035年までにほぼすべての乗用車をゼロ・エミッション・モデルにする必要があると述べました。

「規制が促進するよう設計された先進技術への投資が遅れている自動車メーカーは、より賢く未来に賭ける競合他社にすぐに追い抜かれてしまうかもしれません」

報告書によると、欧州、英国、米国、カナダの輸送規制は「今後数年間」電気自動車の販売を促進すると予想され、2022年から2023年にかけてEVの販売台数は世界で40％増加したとのことです。

オーストラリアは、2023年の電気自動車の新車販売台数が161％増加し、多くの国よりも低いベースから、より大きな成長を記録しました。

しかし、連邦政府は来年1月に、乗用車だけでなく大型車や商用車の排出ガス規制を定めた新車両効率基準を導入する予定です。

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