テスラの2023年第4四半期および2023年度決算説明会に対するアナリストの反応

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テスラ(NASDAQ:TSLA)は、同社の2023年第4四半期および2023年度決算説明会後に急落しました。同社は、次世代プラットフォームに注力するため、今年の納車台数成長は相当程度抑制されると述べ、2024年の納車台数ガイダンスについて幹部が曖昧にしたため、一部のテスラ株強気派を含むアナリストは満足していない状況です。

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決算説明会を受けての反応

テスラは実際、2023年の自動車販売台数が前年比40%近く増加し、世界で2023年累計納車台数が180万台以上となり、記録的な業績を残しました。ウォール街は現在、テスラの2024年の販売台数を約210万台から220万台と予想しており、これは約20%の成長に相当します。この数字は保守的で十分に達成可能なように見えますが、テスラは説明会で納車台数の伸びが2023年の~40%よりも大幅に低くなると警告しました。

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ウェドブッシュ証券 ダン・アイブズ氏

ウェドブッシュ証券のアナリスト、ダン・アイブズ氏はXへの投稿で、テスラの決算説明会についての感想を述べました。決算説明会後、アイブズ氏はテスラの目標株価を350ドルから315ドルに調整しましたが、ウェドブッシュ証券は依然として同社に強気であることも述べました。

「私たちは、マスク氏とチームが決算説明会で大人の対応をし、現在進行中の値下げやマージン(粗利)構造、需要の変動について戦略的かつ財務的な概要を説明してくれると思っていたのは大間違いでした。テスラの長期的な視点については、またもや列車事故のような説明会でした。」

RBC トム・ナラヤン氏

RBCのアナリスト、トム・ナラヤン氏も、目標株価を300ドルから297ドルに引き下げたものの、テスラの「買い」レーティングを維持していますが、以下のように語っています。

「私たちは、(テスラの)曖昧なガイダンスの発表後、私たちの示すの目標株価はほぼ変更しませんが、確実なコストダウンの機会が少ないため、車の売上総利益率の予想を下げる予定です。また、テスラの次世代自動車プラットフォームが同社の数字に影響を与えるのはまだ「何四半期も先」のことです。」

モルガン・スタンレー アダム・ジョナス氏

モルガン・スタンレー社のアダム・ジョナス氏は、テスラが決算説明会でほとんどガイダンスを示さなかったと指摘しています。また、マスク氏のDojoに関する保守的なコメントによって強調された、通話中にテスラの帽子から引き出されるはずの「AIのウサギ」(サプライズ)がなかったことを指摘しました。にもかかわらず、モルガン・スタンレーはテスラの「オーバーウエート」レーティングと目標株価345ドルを維持し、弱気の場合の目標株価を100ドル、強気の場合を500ドルとしました。

カナコード・ジェニュイティ

テスラの2023年第4四半期および2023年3月期の決算発表にまつわるセンチメントは総じて否定的なようですが、より楽観的なスタンスを選択したアナリストもいます。

カナコード・ジェニュイティはテスラの目標株価を267ドルから234ドルに引き下げたものの、同社は投資家が同社について忍耐強くなるべき時期だとも述べています。同社は、テスラの長期的な見通しについては強気の姿勢を崩していないと述べるとともに、テスラに対して投資家は忍耐強くなる時期に来ていると指摘しています。

「今は辛抱の時。次世代車両、FSD のアップグレード、マージンの改善、オプティマスによって、収益成長が今後加速する可能性が高いでしょう。しかし、今年ではなく、2024年は控えめで、おそらく谷となるでしょうが、それでも比較的緩やかでしょう(私たちは、~18%の年間収益成長率としています)。テスラ株も同様です。」
「テスラの長期的な成長見通しについては、まだかなり強気です。最近の反対意見にもかかわらず、EVは内燃機関に取って代わると考えています。私たちは、自動車の自動運転が最も高い価値を生み出す技術のひとつであると考えています。これからも。そして、「カミソリの刃」のようなアプローチを持つテスラは、この現実世界のAIのリーダーです。テスラは、製造とより高度な垂直統合に注力するアップルのステロイド版だと私たちは考えています。テスラは持続可能な巨大企業であると我々は考えます。」

ディープウォーター・アセット・マネジメント ジーン・ミュンスター氏

ディープウォーター・アセット・マネジメントの長年のテスラ株強気派ジーン・ミュンスター氏も、前四半期のテスラの自動車粗利率が連続低下傾向に終止符を打ったと指摘しています。

「重要な指標であるクレジット控除後の自動車粗利率は17%で、これに対しウォールストリートは17.3%。私は16.7%を予想していました。ウォールストリートの予想には届きませんでしたが、4四半期連続のマージン減少に終止符を打ち、9-23月期の16.3%から上昇しました。」
この記事はこの投稿を引用・翻訳・一部補足・編集して作成しています。

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