驚きの仕掛け、スコットランド・ダンディー市のEV充電ハブは想像を超える

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スコットランドのダンディー市は、ガソリンスタンドの跡地に「異次元の」電気自動車用充電ハブを計画し、その費用を負担しました。

ダンディー市は今年、クレピントン・ロードに新しいEV充電ハブをオープン

人口14万8000人のスコットランド沿岸都市であるダンディー市は、EV充電インフラ整備に真剣に取り組んでいます。現在までに累計370カ所のEV充電ステーションが整備され、うち185カ所はダンディー市が所有しています。規模を比較すると、米国ジョージア州サバンナの人口は14万8000人で、275カ所のEV充電ステーションがあるという水準です。

通りの向かいにはコンビニエンスストアとレストランが2軒あり、徒歩2分圏内には美容院が3軒あります。充電中に散歩したいドライバーにはフェアミュア公園が近くにあり、またハブにはベンチもあり、周囲をぶらぶらすることもできます。

さて、ここからがこのダンディー市の賢いところです。この充電ハブの屋根はソーラーキャノピーで覆われ、2基のオンサイト・バッテリー・ストレージ・ユニット(定置用蓄電池)に接続されています。そしてそのバッテリー・ユニットにはEV用バッテリーが再利用されており、各ユニットは年間100MWhの電力を蓄えることができます。これは、1回あたりの平均消費電力を20kWhとした場合の5,000回分の充電に必要な電力量ということになります。

バッテリーは太陽光発電の余剰電力を蓄えるのに加えて、電力料金が安く、二酸化炭素排出量の少ないオフピーク時に送電網から定置用バッテリーに充電します。これは、ダンディー市がコストを削減し、CO2排出量を削減するのに役立ちます。

雨水の飲料利用設備

今回のEV充電ハブの設計者は、アクセシビリティにも配慮しました。駐車サイズは、車いすのまま乗り降りができるようにケーブルを長くしたり、車いす利用者やベビーカーのために駐車場から充電ポイントまでフラットにアクセスできるようにしたりするなどの工夫が施されています。また、車いすやベビーカーを利用する人のために、駐車場から充電ポイントまでフラットなスペースが確保されています。

さらに、他では見たことのない機能として、充電ハブのソーラーキャノピーの屋根は飲料用として利用する雨水を集めているのです。キャノピーに降った雨水は、重力を利用してソーラーキャノピーから給電される浄化装置へと集められ、そこでろ過されます。これにより、EVのドライバーは水筒に無料できれいな飲料水を入れることができるのです。雨水には地下水に含まれる塩分や汚染物質は含まれていません。

雨水から飲料水を作る装置

市はすべてのEV充電ハブに浄水器を設置する計画とのことです。500メートルごとにEV充電ハブを設置する計画が達成されれば、市民は半キロメートルごとにきれいな水とEV充電を環境負荷の非常に少ない形で利用できるようになるということになります。

この記事はこの投稿を引用・翻訳・一部補足・編集して作成しています。

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