EVの需要不足?そうではありません。ボルボのジム・ローワンCEOは、自社の電気自動車の新モデルが販売台数を伸ばし続けると語っています。C40やEX30といったボルボのEVの受注は非常に好調のようです。
2030年までにEVへ全面移行
ボルボは、2030年までに電気自動車に全面移行することを約束した最初の自動車メーカーのひとつです。2021年、ボルボCTOのヘンリック・グリーン氏は以下のように説明しています。
「内燃機関を搭載した自動車に長期的な未来はないのです。」
そしてこのボルボの早期のコミットメントが功を奏しているようです。金利の上昇やインフレ率の上昇にもかかわらず、ボルボは今年の販売台数が「2桁台の力強い」伸びを示すと予想しています。ボルボにとって明るい兆しは、コンパクトSUVのC40や新型クロスオーバーのEX30など、EVの需要が高まっていることです。
オートモーティブ・ニュースの取材に応じたローワンCEOは、新型EX30が来年のボルボにとって「それなりの販売台数」をもたらすと予想しています。
ボルボのリーダーであるワーロンCEOは、EX30の販売が通年となれば、2024年にはそのブランドが成長するはずだと説明しています。EX30は、ボルボがブランド拡大を目指す中で、若い購買層の新たなセグメントを狙ったEVモデルです。
価格は3万4,995ドルからで、市場で最も手頃なEVのひとつとなっています。
ボルボはまた、航続距離300マイル(約482km)のプレミアム3列シート電動SUV、フラッグシップモデルのEX90も発売します。ボルボのEX90は、来年米国で発売される際には、7万7,000ドル以下の価格からスタートする予定のようです。
ボルボ、EV需要は引き続き堅調
各市場でEV需要の「減速が伝えられている」ことについて尋ねられたローワンCEOは、以下のように答えています。
「(わが社では)注文のキャンセルや受注量の鈍化は見られない。」
これは米国でも同様で、C40とEX30の受注は「好調」とのことで、ローワンCEOは、状況により需要の減速も覚悟しているが、今はそのような状況ではない、とも述べました。
ボルボのリーダーは、実際のボルボの購入者はEVの運転が好きであり、自宅での充電は顧客にとって大きなメリットであると述べました。ローワンCEOは、2030年までに全てを電気自動車にするという目標を達成するために、ボルボは「順調」であり、良い状態であると考えています。
ボルボは2025年までに120万台を販売し、その半数を完全な電気自動車にすると予想しています。
最近のEVに関する報道は否定的なものが多く、ローワンCEOは、それがボルボの販売計画に影響を及ぼしているのかと尋ねられました。この質問に対し、ローワンCEOは以下のように答えています。
「そのような消極的な報道は排除しなければならないのです。一部のEVメーカーは、電動化によって巨大な市場を形成できることを証明したのです。技術は証明されており、EVは豊富に売れているのです。」
EV需要は旺盛
ローワンCEOが説明したように、「EV需要の減速」は起きていません。世界のEV販売台数は、11月にも100万台近い新記録を達成しました。今月初め、米国では2023年にEV販売台数が100万台を超えるというマイルストーンを達成しました。需要が上昇を続ける中、1年で100万台の大台を超えたのは今回が初めてのことです。
より手頃な価格の新型EVモデルが登場し、充電の選択肢も広がっていることから、EVの販売台数は今後も増え続けると予想されます。
BloombergNEFは、米国インフレ抑制法(IRA)が支援する最初のEV工場とバッテリー工場が2024年後半に開設され、その後すぐにさらに多くの工場が稼働すると予想しています。これにより、より安価な選択肢が実現可能になり、販売台数はさらに伸びると考えられます。
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