これは、テスラを含む少なくとも13の自動車メーカーの米国工場を対象としたUAW（全米自動車労働組合）の最新の組合結成の動きに対するマスク氏の反応です。
全米自動車労組が活動強化
全米自動車労組（UAW）は昨日、十数社の自動車メーカーで働く労働者が全米で一斉に組合加入キャンペーンを開始したと発表しました。
UAWが対象としている自動車メーカーは、フォルクスワーゲン、メルセデス・ベンツ、BMW、トヨタ、ホンダ、日産、スバル、マツダ、ヒョンデ、テスラ、リヴィアン、ルーシッドです。
テスラCEOのイーロン・マスク氏の労働組合に対する立場をご存知の方なら、彼がそれを良く思っていないことは承知しているでしょう。ニューヨーク・タイムズのイベントでUAWの計画について質問されたテスラのCEOは、テスラは従業員を厚遇しており、それが工場従業員にUAWの必要性を感じない理由だ、と述べました。
オートモーティブ・ニュースによると、マスク氏は以下のように語ったとのことです。
「テスラが組合化されるとしたら、それは我々がそれに値するか、我々が何らかの失敗をしたからだ」
実際にテスラは、ストックオプションを通じて億万長者になり、管理職としてキャリアアップする機会を従業員に与えています。
「私たちは実際に全従業員の利益を確保しようと努力しています。私たちは全員にストックオプションを与えています。私たちは、ただライン作業をしていただけで、株が何なのかさえ知らなかった多くの人々を億万長者にしました。」
領主と農民
マスク氏は、労働組合は一般的に会社側のグループと別のグループとの間に「敵対関係」をもたらすと以下のように述べました。
「労働組合は当然、会社に否定的な雰囲気を作り出し、領主と農民のような状況を作り出そうとします。」
テスラの工場では、労働者と経営陣が同じテーブルで食事をしたり、同じ駐車場に駐車したりと、UAWの工場よりも分断が少ない、とマスク氏は示唆しました。
マスク氏は過去にも、カリフォルニア州フリーモントにある同社初の車両組立工場を含め、米国内のテスラ工場での組合化に反対してきました。
2018年、彼はフリーモントのテスラ従業員が組合に加入するのは自由だとツイートしましたが、加入する人はストックオプションを手放さなければならないと示唆したようです。その結果、全米労働関係委員会（NLRB）はこの発言を労働法に違反すると判断しましたが、テスラはこの判断を不服として裁判所に提訴しました。
今年初め、テスラはニューヨーク州バッファローの工場で働く労働者たちを、彼らが組合結成キャンペーンを開始した翌日に解雇しました。ロイター通信が報じたところによると、先週、全米労働関係委員会（NLRB）は、テスラが組合結成活動に終止符を打つために従業員を違法に解雇したとの件を棄却しました。
フォード、ゼネラル・モーターズ、ステランティスのUAW組合員は、40日間に及び、初めてデトロイト3工場に同時に影響を及ぼした歴史的ストライキの後、今月初めに新契約の批准を議決し、最低賃金の労働者の一部に対して少なくとも33％から160％を超える記録的な昇給を獲得しました。
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