世界最大のEVバッテリーメーカー中国CATLが新型バッテリー生産基地を稼動、セル1個を1秒で生産可能

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Credit:CATL
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年間生産能力はバッテリー容量で30GWh、セル1個につき1秒、つまりバッテリーパック1台分はおよそ2.5分で生産可能です。

2段階に分けて建設

中国のEV用バッテリー大手CATLは、高度に自動化された生産ラインにより、平均1秒に1個のセルを生産できる新しいバッテリー生産基地を稼動させました。中国南西部の貴州省貴安新区にあるCATLの電力・蓄電池生産拠点は、10月27日に稼働を開始したと、CATLは昨日夕方のプレスリリースで発表しました。

総面積約96haのこの生産基地は、2段階に分けて建設されており、合計でバッテリー容量年間60GWhの生産能力を計画しています。第1期は、総敷地面積約59ha、総投資額約70億人民元(約9億6,000万ドル)で、年間生産能力30GWhの電力・蓄電池を設計しています。

プロジェクトの第一段階では、自動化率95%の先進的な生産ラインを採用し、高い生産ペースと高い柔軟性を特徴としていると、CATLは述べています。材料の供給から完成品の出力まで、この拠点ではセル1個を1秒、バッテリーパック1個分を2.5分で生産するスピードを実現できる、とのことです。

競争激化で収益性悪化

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Credit:Tesla

韓国の市場調査会社SNEリサーチ社によると、CATLは世界最大の電力用バッテリーメーカーで、1-8月期の世界シェアは36.9%に達しています。しかしCATLは、競争が激化し、同業他社がより多くの新規生産能力を稼働させたため、第3四半期の純利益は第2四半期から減少しました。CATLの第3四半期の純利益は104億3,000万人民元で、前年同期比10.7%増加したものの、第2四半期比では4.3%も減少しました。同社の第3四半期の売上総利益率は22.42%で、第2四半期から0.46ポイント上昇しましたが、2020年から2021年にかけての売上総利益率30%近くを大幅に下回りました。

CATLの中国におけるシェアは今年に入り低下しており、9月には39.41%と、昨年4月以来初めて40%を割り込んだことが中国自動車バッテリー革新連盟(CABIA)のデータで明らかになっています。

この記事はこの投稿を引用・翻訳・一部補足・編集して作成しています。

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