テスラのOTA(Over-The-Air:無線)ソフトウェア・アップデートは、テスラ車の機能に定期的な改良を施しており、多くのオーナーは、所有期間中にテスラが自動車の機能を徐々に改良していくのをたくさん見てきました。ある情報筋によると、テスラは今度予定しているソフトウェアアップデートで、路上の物体のライブ検知やスーパーチャージャーの混雑料金など、便利な機能を追加するとのことです。
物体検出と充電混雑機能のリリース
Xユーザーでテスラのソフトウェアハッカーとして有名なのグリーン・ジ・オンリー氏は、近日公開予定のソフトウェア・アップデート2023.28の内部コードを調査し、テスラが物体検出と充電混雑機能のリリースを計画しているようだと報告しています。
グリーン氏は、路上の物体検知機能はWaze(アンドロイドのナビアプリ)の機能と似ていないわけではなく、他のテスラ車からのリアルタイムデータを使用して障害物や危険を報告するだけだと述べています。道路上の物体が検出されると、近くのテスラのディスプレイに即座に表示されます。
今度のアップデートで追加されると思われるもう一つの機能は、80%を超えて充電する場合のスーパーチャージャー混雑料金の追加です。さらに、このアップデートでは、エアバッグが展開した際の911自動ダイヤル機能、代替ルートの提案の改善などが発表される見込みです。
グリーン氏はまた、中国で最初にデビューすると予想されるナビゲーションのテキスト読み上げや、カラオケチューニングと呼ばれるものなど、その他可能性のある新たな機能についても言及しています。さらにグリーン氏は、コード内のその他の項目で、理解できない、あるいは調べる時間がないと述べているものに注目しています。
グリーン氏のXに関する投稿は以下からご覧いただけます。
「(ソフトウェアバージョン)2023.38を少し覗いてみると、いろいろなことが動いているようです。渋滞料金の追加(混雑しているスーパーチャージャーで80%以上充電した場合)マップサービスによる「道路上の物体」プッシュ(wazeのようなもので、テスラ車のカメラが検知?)エアバッグ展開時に911に自動通報するオプションなど。」
実際に導入されるかは不確定
ただ、グリーン氏が機能を発見したからといって、必ずしもその機能がリリースされるとは限らず、テスラがこれらの機能を公開しないまま廃止する可能性もあります。テスラがこれらの機能を将来のアップデート、そしてもしかしたら2023.38でリリースするつもりで現在テストしている可能性も同様にあります。
過去にグリーン氏は、テスラが最近導入された「眠気モニタリング機能」を発表する前に、ドライバーの眠気アイコンを追加することを発見し、今年初めに広く議論された「イーロン・モード」完全自動運転(FSD)ベータ版の疑惑についても言及していました。
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