何か隠し事?テスラが半自動運転オートパイロットの安全性データを1年間公表せず

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テスラはADASオートパイロットの安全性データを約1年間公表していません。この理由は定かではありませんが、同社が自動運転データを不透明にしている一方で、約束を実現するためのスケジュールをどんどん延期していることは残念です。

2022年から公表無し

テスラは2018年以降、オートパイロットでの事故とオートパイロット以外での事故との走行距離数を四半期ごとに比較した報告書を発表し、オートパイロットの安全性向上のベンチマークを作ろうとしてきました。このデータは常に限定的で、オートパイロットが最もよく使用される高速道路よりも市街地や未分割の道路で事故が多いことを考慮していないと批判されていました。

しかし、時系列で比較し、経時的に改善が見られるかどうかを確認するのには役に立ちました。そうした中でテスラは2022年に突然、何の説明もなく四半期報告を発表しなくなりました。

2023年1月、同社は再び2022年第1四半期から第3四半期までの四半期報告書を発表しました。その数カ月後、同社は第4四半期のレポートを発表しましたが、それ以来、再びデータの公表を停止しており、いまや最新のデータはほぼ1年前のものとなっています。

理由は不明

このテスラが長年行ってきた四半期ごとのデータ公表をやめた理由は不明です。ここ数年、テスラには広報担当者がおらず、「なぜオートパイロットの安全性レポートを1年近く発表していないのですか?」といった疑問が投げかけられず、推測するしかありません。

以前お伝えしたように、オートパイロットは主に高速道路で使用されているため、データは完璧とは言い難いものです。一方、米国運輸保安庁のデータはあらゆる場所での事故を対象としており、テスラのような新車よりも事故に巻き込まれる可能性が高い、整備されていない古い車両を含むすべての車両のデータが含まれています。

テスラがこの報告書をそれほど有益なものではないと判断した可能性はありますが、それでも自社と比較して追跡し、時間の経過とともに改善された点を確認するのには役立ちました。もう一つの説明は、この1年間改善がなく、テスラがそれを隠そうとしている可能性です。

特にテスラがオートパイロットとFSDベータ版のデータについて秘密主義であった歴史を考慮すると、その可能性は十分にあります。

カリフォルニア陸運局の自動運転テスト監督によって、ウェイモやクルーズなどのプログラムによる自動運転データに私たちは非常によくアクセスできましたが、テスラは「完全自動運転ベータ版」の略であるFSDベータ版は自動運転テストプログラムではなく、レベル2の運転支援システムであると主張することで、なんとかその対象に含まれないようにしてきました。

テスラがデータ公開に消極的なのは問題です。代わりにイーロン・マスクCEOは、しばしばFSDベータ版のドライブのビデオを見て進捗状況を把握するよう提案してきましたが、それは非常に限られたデータセットです。マスク氏やテスラコミュニティが宣伝するものを含め、最も人気のある動画がFSDベータ版を最高の状態に見せることが多いのも問題です。

より幅広いFSDベータ版のテスターに話を聞けば、YouTube検索で何が出てくるかよりもずっと幅広い意見が得られるでしょう。テスラのコンピュータービジョンシステムは実に印象的で、運転挙動も良いというのがコンセンサスです。しかし、まだ危険なミスを犯すことも多く、レベル4やレベル5の自動運転能力への道筋は明確ではありません。

だからこそ、テスラが2016年以来、新規購入者に約束してきたことを実際に実現するための経時的な改善を追跡し、確認できるデータがあるのが理想なのです。

この記事はこの投稿を引用・翻訳・一部補足・編集して作成しています。

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