テスラのギガファクトリーは常に進化と拡張を続けていますが、今週、米国テキサス州オースティンにあるある建造物が注目を集めています。この新築建物が、テスラの完全自動運転（FSD）システムに使用される人工知能ニューラル・ネットワークのトレーニングに使用されるスーパーコンピューターDojoのオペレーションを行うための新しい構造物ではないかと言われているのです。
Dojoの「バンカー」構造か？
テスラのギガファクトリー・テキサスには、スーパーコンピューターDojoの一部を格納するための「バンカー」のような構造物が新たに出現したようです。この件は、テスラがDojoの本格生産に参入してからわずか数カ月後のことで、同社はコンピューティング・クラスターの計画を加速させていると考えられます。
テスラがDojoの運用を1つまたは複数のデータセンターに分散させる計画については、過去に多くの議論がありましたが、この件が真実かどうかはまだ明らかではありません。
ドローンパイロットでギガ・テキサスの常連オブザーバーであるジョー・テグトマイヤー氏は、この施設にDojoセンターを建設する許可も計画も知らないと述べています。テグマイヤー氏はまた、テスラの4680バッテリーセル生産エリアで建設が続いていることを指摘し、それがDojoの「バンカー」構造と間違われる可能性について指摘しました。
テグマイヤー氏が先週金曜日に撮影したビデオでは、前述の4680バッテリーセル製造エリアの建設が続いていることが確認できます。
Dojoはクラウドサービスも
テスラは先月、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー（TSMC）からのD1 Dojoチップの注文を増やしたと報じられました。同レポートによると、テスラはTSMCへのD1スーパーコンピューター・チップの発注を2024年までに倍増させ、現在では合計約1万ユニットに達しているとのことです。
また、モルガン・スタンレー社は先月、Dojoだけでテスラ社の企業価値を約5,000億ドルまで引き上げることができると予測し、この製品は「競争力のあるカスタマイズ・ソリューション」の先駆けとなり得ると述べ、FSD以外にも多くの用途が考えられると付け加えています。
イーロン・マスク最高経営責任者（CEO）は過去に、Dojoはいつかアマゾン・ウェブ・サービスのように、クラウドサービスを他社に販売するのに利用される可能性があると述べています。マスク氏によると、このコンピューティング・クラスターは来年初頭には世界で最も強力なスーパーコンピューターのひとつになる見込みとのことです。
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