ゴールドマン・サックスは日曜日に発表したレポートの中で、テスラの業績予想を下方修正しました。
EPS予想を引き下げ
ゴールドマン・サックスのアナリスト、マーク・ディレイニー氏は、以下のようにコメントしています。
「テスラは2024年、販売台数の増加に対応するため、さらに価格を引き下げる可能性があり、その場合、コスト削減によるEPSの恩恵が減少すると考えています。」
ゴールドマン・サックスのアナリスト、マーク・ディレイニー氏は、テスラの2023年後半から2024年にかけての1株当たり利益（EPS）を、それぞれ3.00ドルから2.90ドル、4.25ドルから4.15ドルに下方修正すると予想を変更しました。ディレイニー氏は、この格下げはテスラが増産を目指しているためだと指摘しています。同氏は、米国各州による優遇措置やインフレ抑制法（IRA）による税額控除を考慮する前に、生産台数の増加そのものが粗利益率を圧迫すると考えています。
「テスラの2023年と2024年のEPS予想を引き下げますが、これは主にASP（平均販売価格）の引き下げと、クレジット控除前の自動車粗利率の前提（S/XおよびモデルYの価格引き下げによるもので、モデル3のASPの前提引き上げにより一部相殺される）によるものです。」
モデルS/X/Yの値下げ影響
Credit:Tesla
テスラは9月1日にS/Xの価格を15～19%大幅に引き下げ、8月中旬にはモデルYの価格を中国で引き下げました（今期は米国など他の市場でも手持ち在庫車の値引き販売を行っています）。しかし、テスラは現在欧州と中国で販売しているリフレッシュバージョン（ハイランド版）モデル3の価格を引き上げました。
この記事を書いている時点では、テスラモデル3ハイランドは生産が中国ギガ上海工場のため、米国と英国を含む欧州の一部地域では販売されていません。モデル3ハイランドが米国で販売されるかどうかは、おそらくIRAからの税額控除次第でしょう。当初、テスラのモデル3 RWDとロングレンジ・ユニットは、中国製のバッテリーを使用していたため、IRAのインセンティブは3,750ドルしか適用されませんでした。2023年6月、テスラはモデル3の価格設定を変更し、中国製バッテリーを使用した車両を他の市場向けに確保することを決定したと発表し、このIRAの税控除の満額対象になった経緯があります。
ディレイニー氏はテスラ株の評価を「ニュートラル」に維持し、目標株価を275ドルと改めて示しました。
この記事はこの投稿を引用・翻訳・一部補足・編集して作成しています。
テスラ関連の最新記事を毎日随時アップしていますので、過去のニュースはこちらを参照ください。
グーグルニュースでフォローする
※免責事項：この記事は主にテクノロジーの動向を紹介するものであり、投資勧誘や法律の助言などではありません。また、記事の正確性を保証するものでもありません。掲載情報によって起きたいかなる直接的及び間接的損害に対しても、筆者・編集者・運営者は一切責任を負いません。また、運営者はテスラ株式のホルダーです。
