他社は追随できるのか?テスラ新型モデル3ハイランドで何が変わったのか、その詳細とは

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Credit:Tesla
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テスラの新型モデル3プロジェクト・ハイランドが9月1日にようやく公開されました。新型モデル3ハイランドが発表されたことで、今後数ヶ月の間にこの待望の新型モデル3の注文が著しく増加しても不思議ではありません。

部品の50%を変更

新型モデル3を見てみると、テスラはこの「プロジェクト・ハイランド」のアップデートに関して内外装の両方でいろいろ実施することをポイントにしたことがわかります。テスラは、よりスタイリッシュでエアロダイナミクスを向上させるために、車両部品の50%を変更したと報告されています。これらの変更により、先代モデルと比べてよりアグレッシブで成熟した印象のクルマになりました。

エクステリアの変更

フロントデザイン

フォグランプは取り除かれている
Credit:Tesla
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すぐに目につくのは、新型モデル3プロジェクト・ハイランドの新しいヘッドライトで、現行モデルよりもスリムでスマートなデザインになりました。フロントにはフォグランプがなくなりましたが、ヘッドライトにはより目立つデイタイム・ランニング・ライト(DRL)が採用されました。また、以前から噂のあったサイバートラックと同じく、フロントバンパーカメラがバンパーセンター下部に装備されているようです。(この点は未確認で、今の実車には装備されていない可能性もあるとのこと)

新しいホイール

これも以前から噂されていたように、今回のアップデートに伴い標準の18インチホイールおよびオプションの19インチホイールともにデザインが変更になりました。標準の18インチは「18インチ フォトンホイール」と名付けられており、188,800円のオプションで装備可能な19インチホイールは「19インチ ノバホイール」と名付けられています。

リアデザイン

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リアに目を移すと、新型モデル3ではテールライトのデザインが変更され、分割式ではなくなりました。このテールライトは、よりシャープな印象を与える新しいパターンを採用しています。また、リアにあったテスラロゴが「TESLA」の文字のロゴに変更されています。新しい18インチフォトンエアロホイールと19インチノバホイールと相まって、新型モデル3はさらに未来的に見えます。

バックライトの形状とロゴが変わっている

新カラーオプション

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今回のアップデートで、この新型モデル3について、これまでにない2つの新しい塗装色、ウルトラレッド(以前はS / Xのみ:オプション価格269,000円)とステルスグレー(オプション追加189,000円)が選択できるようになりました。

インテリアのアップデート

新しいステアリングホイールとセンターコンソール

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新型モデル3のインテリアは一新されました。モデル3プロジェクト・ハイランドのテストユニットで確認されたように、このオール電化セダンには新しいステアリングホイールと新しいセンターコンソールが採用されています。センターコンソールのコンソールリッドには本物の金属など、より高級感のある素材が使用されています。メインディスプレイの大きさは変わらず、ベゼルを小さくして画面を大きく見せ、より明るく、より反応しやすくなっているようです。ダッシュボードとドアパネルには、アンビエント照明用のLEDストリップも装備し、フロントシートにはベンチレーションが装備され、必要に応じてシートを冷やしたり温めたりできるようになりました。

ストークレス・スマートシフト

左右のストークがなく、シフトはスクリーン、方向指示器はハンドルのボタンで操作

モデルSとモデルXと同様に、新型モデル3にはストークがなくなりました。代わりに、従来と同じサイズですが狹ベゼルのインフォテインメント・システムで車両をコントロールします。ステアリングホイールには静電容量式ボタンが採用されていますが、ホーンが中央にあるため、モデルSとモデルXで当初標準搭載されたヨーク・ステアリング・ホイールよりも使いやすい装備になっています。

モデルSとXと同様、ステアリングコラムのストークが廃止され、ギアセレクターはタッチスクリーン上に、ウインカーボタンはステアリングホイールの左側に配置されています。

後部座席周辺

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運転席と助手席は、暖房と冷房のためのベンチレーションシートが装備されているのですが残寝ながらリアシートには不採用です。一方で、後部座席の乗客は、エアコンと音楽やビデオをコントロールするための新しい8インチリアスクリーンが設置されました。また、ロングレンジバージョンでは、サウンドシステムが14スピーカーから17スピーカー(2サブウーファーと2アンプを含む)にアップグレードされ(RWDは9スピーカーと1アンプでサブウーファーが無し)、BluetoothとWi-Fiの性能も向上しています。

車内の快適性重視

carwowの自動車評論家マット・ワトソンがレポートしたように、テスラは新型モデル3の快適性を重視して設計し直したようです。現行モデル3はフロントガラスと前席のフロントウインドウに遮音ガラスを採用していますが、今回のハイランド・アップデートではリアウインドウとバックウインドウにも遮音ガラスを採用しました。車内の遮音材を増やすとともに、フロントガラスにかかる風切り音を低減するためにボンネットを跳ね上げるなど、巧妙な仕掛けを施すことで、モデル3・プロジェクト・ハイランドはより静かで快適なクルマになりました。

航続距離は旧型より拡大

欧州や日本のコンフィギュレーターで見ることができるように、モデル3プロジェクト・ハイランドには今のところ2つのバリエーションがあります。1回の充電での航続距離は513kmと推定される後輪駆動(RWD)バージョン(航続距離が約12%向上)と、WLTP航続距離が629kmを特徴とするデュアルモーター・オールホイールドライブ(AWD)ロングレンジバリアントです。日本におけるモデル3ハイランドの納車予定時期は、現在のところ2023年12月から来年2024年の3月とされています。

この航続距離延長は、主にエアロダイナミクスの改善によるもので、フロントエンドをより低く、起伏の少ないデザインにすることで、車両周囲の空気をより効果的に後方へ流すことができます。この結果、Cd値はテスラ史上最低の0.219(現行モデル3の0.225から低下)となり、これだけで航続距離は5~8%向上することになります。

最高速度は若干低下

新しいモデル3のエントリーバージョンは、0-100km/h加速6.1秒、最高速度200km/hとなり、旧モデル3のエントリーバージョンの数値はそれぞれ6.1秒、時速225kmでしたので、最高速度が少し下がっています。この傾向はロングレンジも同じで、最高速度が200km/hに低下する一方、0-100km/h加速は4.4秒と旧型と同じ加速性能となっています。

新しいモデル 3 の最高速度が低い理由は、世界のほとんどの地域では時速200kmを超えることができないためです。そこで、快適性と効率性を向上させる別のタイヤを装着しましたが、それほど速く走るように設計されていません。

価格

今回のハイランド版モデル3はエントリーグレードのRWDとロングレンジの2グレードがまず導入されています。それぞれ、RWDは5,245,600円が、5,613,000円(+367,400円)、ロングレンジAWDが6,268,600円から6,519,000円(+250,400円)と7%と4%の値上がりとなっています。また、今回のハイランド版モデル3はギガファクトリー上海での製造が先行し、中国をはじめとして日本や豪州、欧州などギガ上海からモデル3が輸出される国々で先行して注文が受け付けられている状況です。

新型モデル3・プロジェクト・ハイランドに関する映像は以下のいくつかのビデオをご覧ください。

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