中国乗用車協会(CPCA)の最新データによると、2023年8月の車両卸売出荷台数が急増したため、中国の電気自動車(EV)におけるテスラの存在感は相変わらず強い状況です。先月、同社はモデル3およびモデルYを輸出及び国内向け合わせて合計84,159台も出荷しました。
前年同期比9.3%増、前月比31%増
第3四半期の真ん中の月として記録的なこの台数は、前年同期比で9.3%増、7月比で31%増となりました。CPCAのデータは、顧客登録や納車の台数というわけではなく、卸売りの出荷を反映していることに注意を要しますし、また輸出台数の内訳についてはまだ公表されていません。
テスラのギガ上海製車両の出荷台数が急増した要因のひとつは、同社が最近モデルYロングレンジとパフォーマンスバージョンの価格を引き下げたことでしょう。さらに、中国国内におけるモデル3の保険補助金も需要喚起に一役買っているようです。
世界最大の電気自動車製造施設
中国市場におけるテスラの将来も有望です。テスラは、「プロジェクト・ハイランド」として知られていたモデル3のリフレッシュ版を正式に発表しました。興味深いことに、RWDとAWDバージョンだけが発表され、パフォーマンス・バージョンについては今のところ公表されていません。テスラは、中国での新型モデル3の納車開始を今年の第4四半期と見込んでいます。
モデルYもまた、このところ関心を集めています。最近の値下げで注文が増え、中国国内市場における納期もバージョンによっては8週間まで延びました。
2023年1~7月のテスラのモデル3およびモデルYの卸売出荷累計台数は、前年同期比56%増の624,983台でした。印象的なことに、過去12カ月間の累計出荷台数は93万5,000台を超え、テスラのギガ上海工場は、年間100万台以上の生産が可能な世界最大の電気自動車製造施設として確固たる地位を築いています。
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