トラブル続発、米国運輸保安庁が28万台のテスラモデル3/Yのステアリングに関する安全性調査を開始

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米国の自動車安全規制当局は、2023年型テスラモデル3/Yのステアリング制御およびパワーステアリングの停止に関する12件の苦情を受理しているようです。

ステアリングに関する潜在的な問題

米国運輸保安庁(NHTSA)は、一部の顧客からステアリング制御とパワーステアリングのパワー喪失の苦情が寄せられたことを受け、テスラモデル3およびモデルYの2023年型28万台に対する予備評価を開始しました。

ロイター通信によると、米国の自動車安全規制当局は、2023年型テスラのモデル3およびモデルYの電気自動車の所有者から12件の苦情を受け、詳細な調査を開始したとのことです。

ステアリング周りの各種の異常

今年5月にモデル3のドライバーから寄せられた苦情の一つによると、「車のステアリングが動かなくなり、道路から飛び出して木に衝突した」とのことです。

6月の別のドライバーの報告によると、2週間前のテスラモデルYが米国ジョージア州アルファレッタのショッピングセンターから出ようとしたところ、「突然ハンドルが回らなくなりました。ハンドル操作が突然できなくなったのです。幸い反対車線のすぐ近くまで行き、どうにかショッピングセンター内の道路を横断することができました。」

更に、4月に納車からわずか30日程度のテスラモデルYの電源を入れたところ、ハンドルが右に激しくジャークし、ドスンと音を立てた後、「ステアリングアシストのパワーが減少しました」という画面の警告とエラーコードが表示されたとのことです。

ドライバーは、パワーステアリングが無効になっており、米国運輸保安庁に操縦が危険だと感じたとことと、加えて以下のように述べています。

「テスラは対象の部品が不足しているため、私のモデルYへのサービス訪問を5月2日から5月25日に変更しました。テスラは、これが最近知られた問題であることを認め、ステアリングラックを完全に交換する可能性があることが伝えられました。」

ホノルルのテスラドライバーによると、テスラを購入してから1週間後、ステアリングホイールが不規則にロックするようになり、「テスラのサービス部門に届けるまでに、異なる日付で6回発生した」とのこと。このオーナーは、テスラは “新しいステアリングラック/モーターを待つ間、今後3週間はテスラに預けている “と述べています。

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OTAでは対応不可か?

米国運輸保安庁の調査は、これらのステアリングに関する問題が不合理な安全リスクをもたらすかどうかを判断するための正式な調査の第一歩です。NHTSAは、テスラにリコールを要求する前に、この調査をエンジニアリング分析にアップグレードする必要があります。テスラはこの件についていつものようにコメントの要請に応じませんでした。

苦情を受けたテスラ車が示した症状から判断すると、これは無線ソフトウェアアップデート(OTA)で解決できる問題ではなさそうです。もしテスラがリコールを発表し、28万台の車のステアリングラックを交換することになれば、相当高額なものになると考えられますし、米国以外にも波及する可能性もあります。

この記事はこの投稿を引用・翻訳・一部補足・編集して作成しています。

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