テスラは、ワイヤレス充電技術を専門とするドイツのワイフェリオンを正式に買収しました。この買収は、同社がテスラに株式を売却する意向であることを示す書類が出てきた1カ月後に行われました。
WEBサイトの表記
テスラもワイフェリオンも買収を認めていませんが、同社のウェブサイトの更新は買収が完了したことを示しています。ウェブサイトのフッターには、「テスラ・エンジニアリング・ジャーマニーGmbH 2023」と記載されています。
公式発表が行われていないため、テスラがワイフェリオン社に支払った買収金額は不明ですが、同社の最新の財務諸表に手がかりがあるかもしれません。このアップデートを最初に見つけたTeslaMagによると、購入価格はおそらく7600万米ドル(約1,085億円)で、テスラの2023年第2四半期財務報告書の「企業買収」のラベルに記載されている金額と同じです。テスラは2023年第2四半期中に他の買収を行っていないため、この金額がワイフェリオン社の旧株主への金額を表していると推測されます。
ワイヤレス充電に向けた一歩
テスラの買収以来、ワイフェリオンの主な焦点は変わりました。先月お伝えしたように、ワイフェリオンは主に産業用顧客に誘導充電システムを提供しており、ドライバーレス輸送システム、ロボット、フォークリフトに対応していました。しかし、ドイツの商業登記簿は現在、同社の異なる方向性を反映しており、以下のように記載されています。
「電気自動車や定置型エネルギー貯蔵システムおよびデバイスの進歩をサポートするパワーエレクトロニクスおよびその他の技術分野の製品およびサービス」の開発、製造、販売に新たに焦点を当てています。これには、太陽電池モジュール、太陽電気システム、その他の太陽エネルギー変換技術などの発電システムやデバイス、その他すべての発電システム、関連製品、コンポーネントが含まれます。」
テスラは、電気自動車(EV)用のワイヤレス充電ソリューションを1年以上前から積極的に開発しており、今回の買収は、この製品をゴールラインに押し上げる一助となるでしょう。3月に開催されたインベスター・デイのプレゼンテーションでは、住宅のガレージ内でモデルSを使用したワイヤレス誘導充電器を控えめに披露しました。
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