テスラは米国カリフォルニア州で2つのベストセラーカーに大差をつけています。今年第2四半期の販売台数では、長年のベストセラーであるトヨタのクルマにさえ勝っています。そしてリヴィアンは第2四半期にランドローバーに追いつきそうな勢いともなっています。
補助金が後押し
リビアンは、カリフォルニア州におけるバッテリー電気自動車の市場シェアを過去最高に押し上げています。カリフォルニア州は、より積極的な政策により、電気自動車やその他のクリーン技術に関して、長い間米国の他の地域よりも先行してきました。そのおかげでテスラは、多くの国全体よりも大きなこの自動車市場で成功を収めています。
テスラが年間数百万台の電気自動車を生産・販売する能力を持つようになった今、多くの人々はテスラがカリフォルニアの自動車市場で需要が飽和するだろうと考えていましたが、テスラの勢いは衰えることなくカリフォルニア州で急成長を続けています。
カリフォルニア州新車ディーラー協会(CNCDA)は、2023年第2四半期カリフォルニア自動車展望レポートを発表し、テスラの記録的な業績を明らかにしました。
テスラはカリフォルニア州で2つのベストセラーを記録
- テスラ モデルY:年間74,765台(2023年6月累計)
- テスラ モデル3:年間41,718台(2023年6月累計)
3位は トヨタ・カムリの27,169台、そして4位にはトヨタ・RAV4で26,032台の販売台数となっています。
トヨタといえば、第2四半期にカリフォルニア州で初めてテスラに追い抜かれました。カリフォルニア州のベストセラー・ブランドは、トヨタの6万7,000台に対し、テスラは6万9,000台強という結果です。
米国をはじめ世界中で長年ベストセラーを続けている日本ブランドは、ブランド別販売台数の今年上半期累計ではテスラをリードしていますが、テスラはトヨタにわずか1万台に迫っています。また、トヨタが上半期の累計販売台数で前年同期比-6.5%と減少したのに対して、テスラは36.7%と大幅な伸びを見せています。
テスラの記録的な業績により、バッテリー電気自動車のBEV市場シェアは過去最高の21%になりました。
上のグラフのように、BEVはこの2年間でPHEVやHEVの成長速度から完全に独立して、急速な勢いで市場シェアが拡大しています。このグラフは素晴らしいもので、これでトヨタの尻に火がつかなければ、何が火をつけるのかわかりません。
何年もの間、この世界最大のブランドはカリフォルニアでトップを走り続け、今回それを追い落とすことができたのは電気自動車のテスラでした。
テスラがカリフォルニアで下半期もこの勢いを維持し、年末までに1万台の差を縮められるかはまだわかりません。EVの普及に関してカリフォルニア州が米国の他の地域よりも先行していることを考えると、米国の他の地域が今後どのような方向に進んでいくのかを占う事にもなります。
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