今回のテスラの新製品は、右ハンドル市場の英国で、左ハンドル車しか提供されないモデルS/Xに付属する驚きのツールです。
モデルS/Xは左ハンドル車のみ
テスラは最近、リフレッシュ版のモデルS/Xについて、右ハンドル市場においても右ハンドル車の販売を中止し、代わりにの左ハンドル車を顧客に提供すると発表しました。
オーストラリア、ニュージーランド、日本、シンガポール、タイなど右ハンドルの市場で、テスラは機械的・物流的なハードルが主な要因とされる右ハンドル仕様のリフレッシュ版モデルSとモデルXの出荷を停止しました。そして、今後も「右ハンドルの提供の予定はない」と断言したのです。その代替策として提供されたのが、既存の予約者には返金か、右ハンドルで提供されるモデルYまたはモデル3へのダウングレードの選択肢でした。
英国や日本など、規制によって右がハンドル車以外左ハンドルでも認められている一部の市場においても、テスラはモデルSとモデルXについて左ハンドル設定のクルマのみを提供することを決定しました。
英国では付属品として「リーチャー」提供
こうした状況の中、なんとテスラのモデルSとモデルXが英国で「つかみ棒」(テスラは「リーチャー」と名付けている)付きになりました。
当然ながら、右ハンドル市場で左ハンドル車を運転することにはデメリットがあります。テスラはその不便さの1つに対応するため、英国の顧客に「リーチャー」と名付けた「つかみ棒」を提供しています。これは、助手席側の窓に手を伸ばして、駐車券やドライブスルーでの購入商品、あるいは反対側から手渡される小物をつかむための「つかみ棒」です。


伝統的なギミック
冗談としても面白いものでは無いですが、このアクセサリーが右ハンドル市場の購入者のフラストレーションを和らげることはないでしょう。テスラがモデルS/Xに関して右ハンドルモデルを廃止したとき、顧客は非常に失望しました。英国の顧客がキャンセルの通知を受け取った後、メルセデスやポルシェのEVに乗り換えたという報告も出ています。
どちらかといえば、今回のつかみ棒はテスラが伝統的に提供する風変わりなツールのひとつにすぎません。テスラのクルマには奇抜な機能がたくさんあります。昨年中国では、テスラは顧客に「カラオケ」システム用の「テスラマイク」を提供しました。
テスラ車にはイースターエッグもたくさんあり、ナビゲーション画面に火星探査車のように表示させたり、モデルXではクリスマスの曲に合わせてガルウィングドアを踊らせたりすることができます。
右ハンドル市場でリフレッシュされたモデルSやモデルXを購入したいプレミアムな顧客は、こんな子供の冗談のような対応よりも、さっさと右ハンドルでクルマを提供することを復活してほしいと切に願っていることでしょう。
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