2020年からテスラを待ち望んでいた予約者がいたにも関わらず、左ハンドル車のみ発売という顧客無視の選択の結果です。
突然の製造中止
イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、日本など、車が右ハンドルである国のテスラモデルSとモデルXの予約者は、アメリカのEVメーカーがこの2モデルのRHDバージョンの生産を中止し、左ハンドル車のみ供給することを決めた後、ソーシャルメディアにたくさんの不満を投稿しました。
約3週間前、テスラは突然、ハンドルが右側にあるフラッグシップEVをもう製造しないと発表し、予約者に、左ハンドル車の納車を許容する、より小さいモデル3およびモデルYを選ぶ、注文を完全にキャンセルする、などの選択肢を提示しました。
他メーカーの高級EVへ
しかし、モデルSとモデルXの納車を最長3年間も待っていた英国の一部の人々にとっては、このニュースは驚きだったようです。そこで彼らはテスラに見切りをつけ、最寄りのポルシェやメルセデス・ベンツのディーラーに行き、タイカンやEQSへの注文に続々と切り替えているようです。
「私は2018年モデルS 100Dの新車時からのオーナーであり、2021年10月からのモデルS Plaidのオーダーホルダーです。私は車を愛しています(しかし、今回の決定は)非常に残酷なものです。2021年以来、私の車は遅れているがでていると何度も言われ、そして今、説明もなくこの仕打ちとは、非常にお粗末です。メールを受け取って最初にしたことは、地元のポルシェディーラーに車を走らせることで、ポルシェ・タイカン・ターボSの試乗を予約しました。」
もう一人の苦い経験を持つモデルX予約者のハリー・グリーン氏は、テスラからニュースを受け取った後、メルセデス・ベンツに話を聞き、EQSセダンを注文しました。
「2020年10月からモデルXを注文していた。今、メルセデスのEQSを注文している」
英国の道路で左ハンドル車を運転する危険性について、ジョン・スカーノット氏は視界が狭い中での追い越しを心配していました。
「追い越しはとても危険です。何が来るのか見るために、車の半分を道路の反対側に移動させなければならないのですから。」
しかし、物議を醸しながらも、テスラがモデルSとモデルXのRHD車(右ハンドル車)の納入を停止するという決定は、より手頃な価格のEVであるモデル3およびモデルYをはるかに大量に販売することができるということに根ざしているのでしょう。
キャップHPIの予測戦略責任者であるディラン・セッターフィールド氏によると、2013年から2021年の間にイギリスで登録されたモデルSは1万1000台強、モデルXは2016年から2021年の間に6500台弱とされています。
これは、今年末までに登録されるモデル3およびモデルYを合わせた17万台強のわずか10%に相当するため、テスラはコストを削減して一部の顧客を怒らせ、ベストセラーに集中したほうが収益に直結するという短期的な発想での対応ということなのでしょう。
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