中国のバッテリーメーカー、来年には航続距離1,000kmバッテリーパックの量産を目指す

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Credit:Gotion high tech
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中国のバッテリーメーカーであるゴーション・ハイテック(国軒高科股份有限公司)は、5月22日、年次技術会議で新しいバッテリー「L600 LMFP Astroinno」を発表し、このバッテリーを使えば1,000キロメートル以上の航続距離が可能で、来年には量産されると公表しました。

LMFPバッテリー

多くのEV用バッテリーは1回の充電でおよそ400〜500kmの走行が可能であるため、1,000kmの航続距離は現在の基準からするとかなり高い水準にあることになります。

しかし、ゴーション社は、同社のLMFP(リチウムマンガン-鉄-リン酸塩)バッテリーが、現在のバッテリー性能をはるかに上回る性能をすでに発揮しており、必要な安全テストもすべてクリアしていると述べています。

潜在的な寿命は400万km

また、ゴーション社は、バッテリーセルの潜在的な寿命は400万キロメートル以上であり、これは自動車の寿命をはるかに超えていると述べています。

ゴーション社は、バッテリーを実用化するために、10年前からバッテリーセルの開発を進めてきました。その航続距離は、これまでこの種のバッテリーの可能性を阻んできた新しい電解質添加剤と最先端技術によって可能になったとのことです。

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Credit:Tesla

LFPの次がLMFP

しかし、LMFP材料は、少なくともこれまでは、導電率が低い、成形密度が低い、高温でマンガンが溶けるなどの問題があったので、効率が悪く、EV用途には向いていなかったのです。ゴーション社のような企業が、この10年間、解決に取り組んできたのは、こうした点です。

LFP(リン酸鉄リチウム)バッテリーは、ここ数年で、EV用バッテリーとししてより適切なものになりましたが、ゴーション社の国際ビジネスユニットのエグゼクティブプレジデントであるチェン・チアン博士は、LMFPセルの開発は、LFPの動きにおんぶにだっこだと語っています。

「近年、リン酸鉄リチウム(LFP)技術は、市場シェアの拡大が続いており、市場の認知度を取り戻しています。一方、量産型LFPバッテリーのエネルギー密度向上はボトルネックに遭遇しており、さらなる向上には化学系のアップグレードが必要であることから、(我々のシステムが)開発されました。」

ゴーション社は、重量や配線の効率化にも注力し、バッテリーの重量は3分の1近く、構造部品は45%削減しました。配線は303mからわずか80mにまで短縮されました。

フォルクスワーゲンは現在、ゴーション社と供給契約を結んでいますが、ドイツの自動車メーカーがこの新しいバッテリーセルを最初に活用するかどうかは今の所不明です。

この記事はこの投稿を引用・翻訳・編集して作成しています。

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