世界最大のEVメーカー間の競争が熱を帯びようとしています。新たな報道によると、BYDは今年後半、テスラのオートパイロットに対抗する新しい先進運転支援システム(ADAS)を発表するようです。
新ADAS導入はプレミアムEVから
テスラが2023年第1四半期にも過去最高の422,875台を納車し、米国のEV市場での支配を維持する一方で、BYDの方は中国市場での販売拡大を継続しました。BYDは今年1~3月に累計で26万4664台のバッテリー電気自動車(BEV)を納入し、乗用車販売台数で独フォルクスワーゲンを抜いて中国で最も売れているブランドとなりました。
テスラとBYDの競争は、ハードウェアの枠を超えようとしているようです。中国のシンクタンクであるHiEV総合研究所の新しいレポートによると、BYDはDNPと呼ばれる新しい高速ナビゲーション支援運転機能(NOA)を、今年の第3四半期に展開するとのことです。
自動車ニュース中国によると、このソフトウェアを搭載する最初の電気自動車は、2023年第4四半期に発売予定のプレミアムEVセダン「2023漢(Han)」になるということです。BYDの新しいADASは、電動ピックアップトラックやメルセデス・ベンツGワゴンのSUV対抗車など、今後発売されるプレミアムFブランドにも搭載される予定です。
機能的には、新しいソフトウェアは高速道路でのアシスト運転をサポートし、一部の市街地でのアシスト運転機能にもアップグレードされる可能性があります。
BYD、新ADASでテスラとの競争激化
急速に拡大する中国のEV市場で、BYDはテスラと真っ向から競合している状況です。両者はよく比較されるのですが、EVの普及を進め、乗用車からのCO2排出量を減らすという共通の使命を持つ、まったく異なる2つの企業ということになります。
BYDは創業当初は単なるバッテリーメーカーで、後に自動車メーカーとなり、手頃な価格のEVを製造するために事業を進化させてきました。一方、テスラは完全自動運転(FSD)やオートパイロットなどの自動運転技術で特にソフト面を重視してきた企業です。
HiEV総合研究所のレポートによると、BYDは高速道路での運転支援を目指しており、テスラのオートパイロットや中国のEVメーカーXPengの新しいADAS「XNGP」に対抗する技術であることを示唆しています。
ソフトウェアこそが肝要
テスラや中国の他のEVメーカーが、ADASのようなソフトウェア・ソリューションによって利幅を大幅に改善したのを見て、BYDもそれに追随することになったと考えられます。ただ、ソフトウェア収益を追い求める自動車メーカーはBYDだけではありません。GMはGM Envolveで包括的な法人向けソリューションを発表し、ポルシェは今週、自動車センサーの会社モービル・アイとの新たな提携を発表しました。フォードのジム・ファーリーCEOも同社の2023年第1四半期決算説明会でこの考えを強調し、中国の購買層はもはや従来の高級ブランドやハードウェアのデザインに魅力を感じていない状況だと述べました。
それに代わるものとして、最高のブランドはソフトウェアによってもたらされる最高の体験を提供しているのです。
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