イノベーティブ企業への積極投資で知られるアークインベストのキャッシー・ウッド氏は、テスラの優位性は技術革新に伴うコスト低減にあると見ています。彼女は、このことがBYDの方がより競争力があると考えるウォール街やバークシャー・ハサウェイのチャーリー・マンガー副会長が理解していない点、だと考えてます。
最近、チャーリー・マンガー氏はCNBCに出演し、その中のインタビューでテスラを批判し、BYDを賞賛しました。彼は、テスラが昨年2回、中国で自動車の価格を引き下げたのに対し、逆にBYDは価格を引き上げたためBYDに投資している、と述べました。この動きこそがBYDの強さを示す指標であると彼は考えているようです。マンガー氏は、BYDはテスラよりずっと先を行っている、と笑って話しました。また、今後BYDの広い生産スペースは大きなプラスになると考えているようです。
「簡単なことです。テスラは昨年、中国で2回値下げをしましたが、BYDは逆に値上げをしました。BYDは中国においてテスラより先行しており、それはかなり馬鹿げたレベルです。BYDが中国で自動車を製造するために持っている製造スペースをすべて数えると、マンハッタン島の広さに匹敵するのです。」
テスラ株の強気派、アーク・インベストのキャシー・ウッド氏は、ソーヤーメリット氏(SawyerMerritt/Twitter)がシェアしたバークシャー・ハサウェイのマンガー氏のインタビュー動画に以下のようにコメントしました。彼女は、ウォール街とマンガー氏が、技術革新に伴うコストの低減(テスラの場合はバッテリーとドライブトレイン)が、需要のブームを引き起こし、ケインズ経済学者と連邦政府のフィリップス曲線モデル(縦軸にインフレ率、横軸に失業率をとったときに、両者の関係は右下がりの曲線となる)の信用を落としていることを理解していない、と説明しました。
「チャーリー・マンガー氏とウォール街の多くの人々は、技術革新に関連した低コスト化、テスラの場合はバッテリーとドライブトレインが、需要のブームを引き起こすことを理解しておらず、ケインズ経済学者と連邦政府のフィリップス曲線モデルの信用を落としています。」
「チャーリー・マンガー氏とウォール街の多くの人々は、技術革新に関連した低コスト化、テスラの場合はバッテリーとドライブトレインが、需要のブームを引き起こすことを理解しておらず、ケインズ経済学者と連邦政府のフィリップス曲線モデルの信用を落としています。」
明らかに、事実を見れば、マンガー氏の発言は的を射ていないものです。両メーカーの販売台数実績、そして最も重要な販売台数あたりの利益率を分析すれば、テスラがBYDにどれだけ勝っているかがわかることからも、キャシー・ウッド氏の発言は正しいことが分かります。
2022年にBYDが販売したバッテリー電気自動車(BEV)は911,140台であるのに対し、同時期にテスラが納車したBEVは131.4万台でしたので、テスラが明らかに優位に立っていいる状況です。確かにプラグインハイブリッドの販売台数を加えると、2022年のBYDの販売台数は186万台となり、プラグイン車を販売していないテスラを上回ることになります。また、昨年BYDの販売台数のほとんどは中国国内のものであり、海外販売台数はごく一部となっています。
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