日産は、今月初めにトヨタが行った値下げの動きに続き、中国で最近発売した日産アリアの価格を大幅に引き下げました。
テスラが今年初めに世界中で実施した大幅値下げは、競合する自動車メーカーに大きな影響を与えましたが、中国ほどそれが顕著に表れた国はありません。現在テスラの主たる競合相手となっているBYDは、テスラの値下げ後にEVの予約が激減し、テスラ車の需要が年明け1カ月で急増しました。現在、日本の自動車メーカーである日産とトヨタも、中国において同様に積極的な値下げで対応していくようです。
日産アリアは昨年末に中国で発売され、当時の価格設定はテスラモデル3とモデルYの間にぴったり収まる価格でしたが、テスラが最近値下げしたことで、状況が一変しました。日産は今回、すべてのグレードで6万人民元(約117万円)もの値下げを行いました。日産アリアは現在、224,800元(約440万円)からとなっています。
そしてトヨタの値下げ後の新価格は、まさにアグレッシブです。トヨタBZ4Xが中国市場に参入したときは、テスラモデル3の下に位置する20万元(約390万円)弱からの価格設定でした。しかし、テスラの大幅値下げの動きを受けて、トヨタは今月初めにBZ4Xの価格を3万元(約59万円)引き下げ、現在は169,800元(約332万円)からとなっています。
しかし、両社の積極的な価格設定にもかかわらず、中国のEV市場に大きな打撃を与えることはできず、テスラや中国の有力ブランドであるBYDを脅かすことはできていない状況です。
日産もトヨタも中国以外の国では同様の値下げを実施していません。日産アリアが最近ショールームに並んだばかりの米国では、テスラモデル3とほぼ並行する43,190ドルからとなっていますが、現在、連邦政府のインセンティブ(7500ドルの税額控除)は適用されない状況です。そして最近リニューアルされたトヨタBZ4Xについては、42,000ドルからで、こちらも連邦政府のインセンティブは適用されません。
日本の両社は今後数年間、米国および世界でのEV市場シェアの拡大を目指すためには、中国での値下げと同様の措置を他の市場にも適用せざるを得ない可能性があります。そして、テスラが今後も積極的かつ継続的な値下げを続ければ、これらのメーカーも追随せざるを得なくなるかもしれません。
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