2022年1月以降のテスラ車のいわゆる「リコール」の99%は、ソフトウェア・アップデートを用いて行われるいわば単純なバグフィックスです。同時に、他の自動車メーカーは、自分たちのクルマが持つ本当の欠陥に対処するために、何百万台もの車を物理的に修理、リコール対応する必要があります。
テスラの競合他社やテスラ嫌いがどれほどテスラの名を汚したいと思っても、同社の車が不具合による実際の修理のためにリコールされる可能性が最も低いという事実は変わりません。業界や関係当局、メディアは、テスラ車のソフトウェア更新について、正しい用語ではなく、いわゆる一般的な「リコール」と置き換えて、誤って消費者に誤解を与える意図で報道しています。
消費者にとって最も重要なことは、リコールとは、自動車の安全性に関連する物理的な欠陥を無償で修正することであるということです。実際には、エンジンの故障から部品の緩みまで、車のあらゆる物理的欠陥に関係します。同時に、ソフトウェアのバグはリコールとは呼べないことも考えておく必要があります。例えば、私たちが使っているスマートフォンは、ソフトウェアのバグを修正するために企業によって常にアップデートされていますが、誰もそれを「リコール」とは呼びません。
米国運輸保安局のデータによると、テスラは2022年1月から米国で413万2303台を「リコール」として修理する必要がありました。この数字には、「リコール」と呼ばれる総数が含まれており、実際に影響を受けた車両の数ではないことに留意する必要があります。つまり、複数のソフトウェア更新の際に、同じ車両が何度も「リコール」対象としてカウントされているのです。この情報によると、これらの車の99%はソフトウェアアップデートを受けたばかりで、通常30分ほどで終了し、オーナーも自宅のガレージでインストールすることができます。413万台のうち、サービスセンターで直接修理しなければならない、車の物理的な欠陥に関係するものはわずか1%だったということです。
逆に、既存自動車メーカーの中で、ソフトウェア更新によって車のバグを修正(リコール)したのは数社に過ぎません。フォード、日産、ゼネラルモーターズ、メルセデス・ベンツなどであり、フィアット・クライスラー、起亜、ヒョンデ、フォルクスワーゲン、BMWはソフトウェアによる修正を行っていません。では、その実態を把握するために、数字を詳しく見てみましょう。
ちなみに、2022年1月以降、米ゼネラルモーターズがリコールに追い込まれた台数は3,415,313台です。そのうち32%はソフトウェアアップデートで修正され、2,322,412台が物理的な欠陥により実際のリコールが必要だったことになります。メルセデス・ベンツは1,417,652台をリコールしましたが、そのうち17%は単純なソフトウェア・アップデートで対応し、1,176,651台が実際にリコールされたことになります。日産は2,037,432台をリコールしたが、そのうち2%は単純なバグがあり、ソフトウェアアップデートで修正されたため、1,996,683台に物理的欠陥があり、これに対応する必要がります。フォードは914万1,131台をリコールしましたが、ソフトウェアアップデートを受けたのはわずか1%でしたので、904万9,719台に物理的な不具合があり、サービスセンターで修理しなければならなかったということです。
さて、実際に米国での車両リコールを反映したデータが出ましたので、その内容を見てみましょう。つまり、2022年1月以降、実際に自動車メーカーが安全性に関わる物理的な不具合でリコールした台数は、以下の通りです。
- フォード:9,049,719台、リコール件数72件
- フィアット・クライスラー/ステランティス:3,338,259台、リコール33件
- ゼネラルモーターズ 2,322,412台、リコール34件。
- 日産:1,996,683台、リコール16件
- 起亜自動車 1,490,939台、リコール26件
- ヒョンデ:1,468,531台、リコール24件
- メルセデス・ベンツ:1,176,651台、リコール35件
- フォルクスワーゲン:1,100,114台、リコール47件
- BMW:1,038,420台、リコール26件
- テスラ:41,323台、リコール21件
上記のような状況になっています。他の自動車メーカーが数百万台のリコールを行っているのに対し、テスラは41,323台のリコールにとどまっているのです。
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