テスラ初の投資家イベント「インベスター・デイ」はさらなる株価上昇の鍵:モルガン・スタンレー

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Credit:Tesla
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2023年3月1日に開催されるテスラ初の投資家イベント「インベスター・デイ」は、同社の株価をさらに上昇させる重要な要素になると、モルガン・スタンレーは投資家向けの新しいレポートで述べています。

テスラ株(NASDAQ:TSLA)は2022年の大幅な低迷を経た後、今年に入って驚異的な反発を続けていますが、モーガン・スタンレーはこの2023年に入ってからのテスラ株の回復に好印象を持っています。しかし、アナリストのアダム・ジョナス氏率いる同社は、評価の面で「絶好のタイミング」は既に終わっており、テスラは今年3月に開催されるインベスター・デイのイベントでサプライズを提示する必要があると述べています。

「テスラ株式について「オーバーウエイト」(買い推奨)のレーティングを継続する一方で、「バリュエーション」に関する絶好の機会は終わったと考えています。ここからさらに上昇するには、3月1日のインベスター・デイ後に、より実質的なシナリオの変更が必要になるだろう。」

テスラは高マージンというレバレッジを活かして2023年に価格を適宜調整し、同社の需要を急増させたことは間違いないでしょう。イーロン・マスクCEOによれば、テスラはこれまで需要に問題があったわけではなく、増え続ける注文に対応するのに苦労してきたため、供給に問題があっただけだということです。

にもかかわらず、テスラは2023年の早い時期にモデルYを最大で13,000ドル引き下げるなど、需要を喚起する戦略的な価格設定に手を打ちました。他のすべての車種も同様に値下げを行い、テスラは中国など他の市場でも大幅値下げを実施し、各市場では再びテスラ車への需要が盛り上がっている状況です。

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最近、モデルYの全ラインナップがIRS(米国国税庁)の連邦税優遇措置(7500ドル)の対象車種に含まれたことで、購入予定者にはさらに動機が増えたといえる状況です。

しかしながら、モルガン・スタンレーが求めているのは、需要の増加ではありません。

3月1日のインベスター・デイの招待状が今週初めに発送されましたが、その招待状に描かれた鋳造デザインは、このイベントの主旨が何であるかについて、様々な説や推測を引き起こしました。しかし、それが何であれ、モルガン・スタンレーとジョナス氏は、イーロン・マスクCEOが中長期の計画を発表するマスタープランPart3が、今後大幅な成長が可能であるという確信を投資家に与える必要があると、彼らのレポートで述べています。

「テスラが株価の急上昇を正当化するためには、今後、比較的画期的な何かが必要になるかもしれないが、同社は依然として競合他社に対する健全なリードを維持しています。」と、同レポートには記載されています。

ジョナス氏は、テスラの株価が今年に入って68%上昇しているのに対し、ルーシッドは51%、リビアンは5%上昇していると述べています。

「テスラは、短期的には、マージンを価格に投資し(値下げを実施し)、長期的には、テスラがそのマージンをイノベーションに投資すると予想されます。」

さらに、ジョナス氏は、テスラが競合他社に対して具体的なレバレッジを持っていると述べています。

「同時に、EV業界の潜在的な淘汰の中で、価格を下げ、シェアを上げ続けるテスラが享受するコストと規模の優位性に、EVの競合他社(新興企業や既存自動車メーカー)が耐えられるか、我々は引き続き懸念しています。」

フォードやルーシッドなどの企業もテスラに追いつくために価格を調整していますが、ボルボやフォルクスワーゲン、ゼネラルモーターズなどの企業は、テスラに対抗するために値下げを実施することを否定しています。

更に、各社の価格戦略にかかわらず、スーパーチャージャーという世界中の充電インフラやFSDを始めとしたソフトウェア技術の面では、テスラが最も適した選択肢であることに変わりはないと考えられます。

モーガン・スタンレーは目標株価220ドルの「オーバーウェイト」レーティングを継続しました。

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