テスラのダイナミックな価格設定は、これまでよく知られています。
テスラが価格を上げると、人々は怒りますが、それは予想されることです。テスラが価格を下げると、多くの人が喜びますが、一方で他の人たちは不満に思います。不満な人たちは、通常、すでに高いお金を払ってテスラのモデルを所有している人たちです。彼らは、誰かが自分よりもずっと良い条件でテスラを購入できることに嫉妬しているだけでなく、再販/下取りの価値が一瞬で急落してしまうからです。
テスラは長年にわたり、業界で最も透明性の高い価格設定を行っており、個別の値引きは行わず、マークアップ(利益分を載せて販売すること)も行っていないと述べています。確かに、値引きやマークアップをどう定義するかによりますが、公式の定義にかかわらず、テスラは2022年に何度も何度も、価格を上げてきましたし、いつでも価格を上げるつもりだということを私たちに示してきました。
そして今回、年末から中国、米国では一部値下げされ、2023年の年初に世界中で大幅な値下げを実施しました。
とはいえ、テスラがこれほど頻繁に、これほど大きく価格調整を行うと、自動車業界全体に影響が及ぶのです。中古車の価値は一気に下がり、人々の車は買った時の価値を失い、間違いなくちょっとした混乱が生じてしまいます。私たちの友人であるアンディ・スライ氏が、この話題について、YouTubeに動画を上げています。
テスラのオーナーは、テスラがモデルの価格を下げれば、怒るのは当然です。しかし、残念なことに、これは仕方のないことなのです。テスラが価格を上げ下げするのは、過去にもあったことなので、驚くことではありませんし、イーロン・マスクCEOは少し前に、景気が良くなればテスラは価格を下げることができるかもしれないとも発言しているのです。マスク氏は、価格がとんでもなく高くなり、納車待ち時間が許容できなくなりつつあることを認めるまでになっていたのです。
スライ氏はテスラ車を所有し、下取り価格が衝撃的に下がったが、だからといって車への愛着が薄れたわけではありません。しかも、彼が今すぐ売却することを目的としない限り、値下げ自体はさほど重要なことではありません。実際、テスラが再び値上げする可能性は大いにあるので、そうなるとまた話は変わってくるのです。スライ氏は以下のように語っています。
「しかし、あなたが誰かから何かを買うときの条件はシンプルです。売り手はある価格で商品を提供し、買い手であるあなたがその価格に同意するならば、それはもっぱら買い手であるあなたが決めたことなのです。」
彼の2022年式テスラモデルYの新車価格は55,000ドルで、テスラは今なら39,000ドルでしか買い取ってくれないそうです。一方、スライ氏は完全自動運転搭載の2018年モデル3を持っており、その価格は58,000ドルだったのですが、テスラによると、現在は19,000ドルの下取りとなっているとのことです。
スライ氏は、テスラを買う前に少し調べれば、ここ直近で何度も価格が上がっていることがわかると指摘しています。テスラの購入を検討している人は、この下調べが絶対に必要で、現在の価格で購入でき、長く乗り続ける予定がある場合にのみ購入するべきだと提案しています。
車代金の支払いに余裕があり、車に満足していて、長く乗り続けるつもりなら、リセールバリューはあまり重要ではありません。彼はテスラ2台とも10年以上乗り続けるつもりなので、値下げに不満はあっても、結局影響はないのです。テスラの値下げは、より多くの人がテスラを購入できるようにするためだけのものなのです。
これは賞賛すべきことで、私たちは、価格が下がり、EVがより早く主流になることを望んでいるのですから。
テスラの件はともかく、クルマは減価償却資産であり、ここ数年で中古のテスラを売って利益を得た人もいるだろうし、イーロン・マスク氏はテスラは資産価値があるとは言っているが、これは一般的な話とはいいがたいです。車を購入した場合、その車を売却するとすぐに20%ほど価値が下がると考えられています。スライによると、最初の1年だけでなんと30%も減価する車もあるそうです。
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