電気自動車販売世界一のテスラ社のライバルである中国の自動車メーカーBYDは、11月の納車台数が大幅に増加しました。同社はテスラの世界最大の電気自動車メーカーの座を脅かす可能性がありますが、別の指標の方がはるかに重要であると主張する人もいます。アナリストはテスラの営業利益が世界トップのトヨタを上回ると予測しており、これは米国の自動車メーカーによる別の業界破壊を意味する可能性があります。
バロンズによると、トヨタは他のどの自動車会社よりも営業利益が高く、この日本の自動車メーカーは2022年に201億ドルの営業利益を上げると予想されています。これに対し、ウォール街の一部の予測では、テスラの来年の営業利益は226億ドルとされており、トヨタを上回る可能性が高いというのが大方の予想です。特に、電気自動車のトレンドがこのまま上昇を続けば、という仮定のもとですが。
EVの生産台数は今後もアナリストや投資家の注視の的となりますが、多くのアナリストは利益をより重要な株価の指標と見なしています。一部のアナリストは、テスラの営業利益が2023年に前年比約55%増加すると予測しています。
ウォーレン・バフェット氏が支援する中国BYDは、2023年におよそ840億ドル相当のEVを販売すると大方が予想していますが、営業利益は48億ドル、フリーキャッシュフローは51億ドルにとどまるとみられています。一方で、ウォール街の予測では、テスラの2023年の総売上高は約1200億ドル、フリーキャッシュフローは141億ドルに達するとされています。
BYDは11月に113,915台のEVを出荷し、前年同月の46,137台から147%増加しました。また、プラグインハイブリッド車も116,027台を納入しています。
BYDは2022年の累計で80万台近いEVを出荷しているのですが、テスラは9月末までにすでに約92万9000台に達しています。テスラは月次で納車台数を報告していないため、推定は難しいが、2022年末に向けまだ先行している状況と見られます。
テスラが2023年に約140万台のEVを納入すると予想するアナリストもいるのですが、BYDは来年、約91万5000台のEVを納入すると予測されています。しかしながら、BYDは2023年に200万台のEVを販売したいとも述べており、この販売目標は野心的だが、テスラを超える可能性もないとは言えないというのが現在の状況です。
確かに、これらの試算は、テスラが確実にリードしている業界全体のEV生産競争に全面的に依存することになるでしょう。また、テスラは今年の販売台数で首位の座を維持すると考えられますが、競争激化によりそのリードは小さくなると予想されます。
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